2017/10/04

中秋の名月

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今宵の中秋の名月は、中空にかかれる雲の裏に、かそけき光の気配あり。弱弱しき光のややおきて雲間を照らし、姿見せると思ひきやまた暗くなりつる。

いまかいまかと見るに、雲間いよよ明るくなりて、はつかに名月の端の覗きて、ひときは輝けるさま、心ときめかざるや。

再び隠れ、雲の広がる中、月の端の移ろひ移ろひて姿現しては見えずなり、胸ひしぐ思ひしけるに、いでや雲の切れ目から煌々たる名月の全容が現れたるは、夢かと見紛う圧巻の絵巻模様なり。

隈なく澄みわたりたる夜に見る名月もされど、雲間から現れては隠れ隠れては現れる名月の風情こそ、価千金の趣ならめ。
 
 
 
月みればちぢにものこそ悲しけれ わが身一つの秋にはあらねど

                                 大江千里

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2017/08/12

8月に藤一片の狂ひ咲き

170812aお盆を前に、ベランダの鉢植の藤の枝に、花房もなきに一片の花のみ狂ひ咲ける、こはいかなるぞ。

この藤、去年の春に園芸店より贖ひし大鉢の藤にて、今年は4月から5月にかけてあまたの紫の花房つけたれば、艶やかにして楚々たる風情、云ふもさらなり。

5月の後半まで咲き乱れし後、花落ちぬれば花軸、花柄取り除きて、夏前の剪定ぞ済ませたる。

尋常なればこのまま夏を過ぐし、秋には葉も落ちて、来年4月の開花期まで花を見るべくもあらず。

しかるに、8月に咲ける一片の花、なんぞの兆しや。こは吉なりや凶なりや。

はたまたご先祖さまの御霊かと。


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2017/06/30

今年の折り返し点に

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知らず、生れ死ぬる人、いづかたより來りて、いづかたへか去る。又知らず、かりのやどり、誰が爲に心を惱まし、何によりてか目をよろこばしむる。そのあるじとすみかと、無常をあらそひ去るさま、いはゞ朝顏の露にことならず。或は露おちて花のこれり。のこるといへども朝日に枯れぬ。或は花はしぼみて、露なほ消えず。消えずといへども、ゆふべを待つことなし。 (鴨長明 方丈記)


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2017/05/30

ベランダは初夏の花

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歳去歳来聴不変

莫言秋後遂為空

   歳去り歳来つて聴けども変ぜず

   言ふこと莫かれ秋の後に遂に空と為ることを

       (紀長谷雄 和漢朗詠集巻上 「蝉」より)

 

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2017/04/27

見ごろなるベランダの藤

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紫藤露底残花色

翠竹煙中暮鳥声 (源相規)


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2017/04/13

ベランダに春爛漫

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春宵一刻直千金

花有清香月有陰

歌管楼臺聲細細

鞦韆院落夜沈沈 (蘇軾)


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2017/01/02

月と金星、新春の宵空に輝ける

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新春2日目の宵の空、三日月と金星の並びて燦燦と輝ける不思議な光景に、しばし見とれたるは。

この見かけ上なる超接近は、今宵の18時19分をピークに、角度にして1°54′まで近づきけり。

思ひもかけぬ天体ショー、初月に添ふ羽白星とは、こいつぁ春から縁起がいいわえ。

金星はさらにかがやき増しながら、今月12日には太陽から最も東に離れ(東方最大離角)、2月17日には最大光度のマイナス4.6等に達するとぞ。

この先しばらくは、ひときは明るき宵の明星に心ときめく夕べの続くらむ。


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2017/01/01

つつしみて2017年の新春を寿ぎ奉る

2017

あらたまの年立ちぬれば、めでたきこと、なのめならず。

ここにかしこみて、新年を寿ぎ奉る。

けふは空のけしき、さやかに晴れ渡りて、大気の一新されたる心地す。

21世紀の開けてよりこのかた、歳月の過ぎ往くさま、とみに加速されたる心地して、はや2017年とは光陰まさに光速の如し。

新しき2017年、われらを待ち受くるは、いかなる未来ぞ。

世の中の平穏安泰にして、ひともわれもみな無病息災に、一日一日をつつがなく過ぐさるることを、願ふのみなり。


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2016/12/31

大晦日に梅咲く

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大晦日のけふ、べらんだの梅、つとに咲きつるは。

白梅、紅梅ともに一輪ずつ咲きて、これぞ今年を締めくくる紅白ならむ。

みなみなさま、それぞれになんぞ良き年をお迎へなされ。


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2016/12/28

震度6弱

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先ほどの緊急地震速報を示せる3つのアプリの画面なり。


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2016/11/25

緊急地震速報のアプリ

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このところ、熊本、鳥取、三陸と、おほなゐ立て続けに起こりたり。

余は、ちひさきなゐもチャイムやアナウンス、地図にて、デスクトップにリアルタイム表示すべく、さまざまアプリなむ導入せる。

このキャプチャーは、今朝9時19分発生の福島県沖マグニチュード4.2の際に、3つのアプリの同時に作動したる様なり。


右、SignalNow Professional

左上、EqWatch(SignalNow Express 支援ソフト)

左下、Kyoshin EEW Viewer(強震モニタ+緊急地震速報表示ソフト)


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今朝、わが家から望む富士

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見わたせば 雲居はるかに 雪白し 富士の高嶺の あけぼのの空
                                    源実朝


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2016/08/01

緊急地震速報にて東京震度7の誤情報

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けふの夕方、パソコンの緊急地震速報のチャイム鳴りけり。

見れば、あなや東京震度7、マグニチュード9..0とぞ。

こは東日本大震災クラスの大地震なるべし。

しばし様子見るに、つゆ揺るることあらずして、テレビにも地震速報の表示出ず。

ほどなく、こは誤情報とぞ判明せるも、誤れるデータ発生の原因は定かならず。

茨城県沖を中心とせる地震の相次ぐ中、まことに根も葉もなき誤情報かは。

揺れは発生せざるも、何らかの異常起きたるにあらずや、と半信半疑なり。

こは、必ず訪れる首都直下地震への、心構へ質す予行演習と受くるべしとこそ。


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2016/07/20

梅雨明けはまだき あさがほ乱れ咲く

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なにか思ふ なにかは嘆く 世の中は 
            ただあさがほの 花の上のつゆ

            新古今和歌集 詠み人知らず

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2016/07/09

曲名の定かならぬ旋律

その名は知らねど聞き覚へある旋律の、をりふし頭の中にて鳴り響けること、しばしばあり。

何てふ曲か、思ひだすこと能はず、そのままうちやるも、何かの折にぞ、またかの旋律の、ふと浮かびたりて脳裏をめぐりめぐりける。

言葉や文章の一節なれば、ネットにて調ぶるは易きことなれど、メロディは、いかばかりきこゆる曲だに、検索することいとなんぎなり。果てしなき砂丘の中より一粒の砂金をさぐるが如し。

ちかごろ、とあるクラシックの旋律なむ、いみじうこころがかりなりて、YouTubeなんどで手当たりしだひに、当たりてみたる。

モーツァルトのピアノ協奏曲あたりかとはかりて、20番、24番なんどあたれど、いずれもたがひたり。

ピアノてふは勘違いならむと、バイオリン協奏曲にてさがす。

ブルッフ、ヴィニヤフスキーと渡りて、つひにかの旋律をみいだしたるぞ。

こはパガニーニのバイオリン協奏曲第1番なり。ここにたどり着くまでの道のりの長かりしこと、云ふもさらなり。

曲名が判明するまで、あまたの歳月を重ねたること、少なからずありき。

10数年前、紅白名場面集とやらの番組、なにげのう聞き流したるなかに一瞬、心ひかるる旋律あり。

その歌の題名も歌手名も知らぬまま、旋律のみぞ脳裏に残りて、いつまでも気にかかれる。

ネットにて、90年代の紅白の曲名・歌手名の一覧を眺むるも、これのみにては雲をつかむやうな話なり。

記憶によれば、声のハリと艶のある男性歌手、もしくはロックバンドかと推察し、それらしきを片端からYouTubeにて当たりまくりたり。

かくてつひにその旋律にたどり着きたるは、米米CLUBの『浪漫飛行』なるぞよ。

余は、ロックバンドなんどはほとど名前も曲も知らぬまま、これまで過ぐせるも、米米とは意外にして驚きならずや。

余がかつて耳にせしは、1996年の紅白のものらし。聞けば聞くほどにいみじき歌なりて、これまで米米すら知らずにこのよわひまで来たこと、恥ずかしとこそ。

曲名判明までに歳月要したるは、ほかにも多々ありて、サティのジムノベティ第1番は気になりそめしより20年余、ドビュッシーの.ゴリウォーグのケークウォークは、いでや判明までに30数年かかりたるは。


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