琴やハープの奏者は女、というのはジェンダーか
お昼にデパートのレストランで食事をしていたら、琴の生演奏が始まった。
生の楽器演奏に接する機会はめったにないので、箸を休めてしばし見とれる、いや聴きほれる。
演奏者は、芸大か音大の現役学生か卒業生だろうか、などと想像する。
琴の奏者には男性もいるのに、なぜか琴を弾くのは着物の女性というイメージがある。
こうしたイメージを持つのは、ジェンダーによる男女の役割固定化で、良くないことなのだろうか、と思ったりする。
琴よりももっと女性の楽器というイメージが浸透しているのは、ハープだ。
かつて女性団員を認めないことで世界に知られていたウィーン・フィルも、ハープだけは例外的に女性の奏者を外部から入れることが多かったと聞く。
ハープ奏者のほとんどが女性だということもあるかも知れないが、やはりイメージや雰囲気の問題は大きいように思う。
シカゴ交響楽団の演奏で、男性のハープ奏者のものをテレビで見たことがある。
これこそ偏見といわれるかも知れないが、大きく足を開いてハープを弾く男の姿は、なんともムサ苦しくて、僕は見ていられなかった。
逆に、ホルン、チューバ、トロンボーンといった大型金管楽器の奏者には、女性の姿を見かけないような気がする。
これはイメージの問題よりも、肺活量の差によるものかも知れない。
男の仕事というイメージが強かった指揮者にも、最近はシモーネ・ヤングさんのように優れた女性指揮者が活躍するようになっている。
女性のチューバ奏者も時間の問題、というより、僕が知らないだけでもう活躍しているのかも知れない。
僕が以前から持っている疑問だが、女性の作曲家はなぜ少ないのだろうか。
知られている女性作曲家としては、「乙女の祈り」のパダルチェフスカ(バダジェフスカなど表記は定まっていない)がいるが、これもこの1曲のみで知られている。
ブラームスの音楽に多大な影響を与えたクララ・シューマンのように、音楽に深い造詣を持つ女性は少なくないのに、と不思議な気がする。
これもジェンダーの問題なのだろうか。
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