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2004/07/12

1議席減で自民敗北の大見出しはおかしいぞ

自民敗北という大見出しに異議あり。自民は改選前議席から1しか減っていない。
自民現状維持とするべきで、せいぜい自民微減がいいところだろう。

こうした大見出しによる民意操作は、今回の選挙がもたらしたものについて、大きく判断を誤らせる結果となる。
民主が増やした数は、共産が減らした数にほぼ等しい。

自民敗北という大見出しに、してやったりという自民党の高笑いが聞こえる。
今回の選挙の結果は、端的に言うと改憲政党の伸張であり、その裏返しとしての護憲勢力の壊滅である。

これで憲法改正はますます現実味を帯びてきた。国会の3分の2以上で改正を発議することは、何の支障もないだろう。
国民投票でも、大マスコミが改正は時代の流れであるように煽りたて、有権者は雪崩を打って右ならえをしていくように思う。

欧州でもアジアでも、ほかの国は新しい時代のうねりに敏感に反応しているのに、日本だけが逆の道をたどっている。
これでどのような社会になっていこうが、自分たちが選択したことなので、それこそ日本人の自己責任だ。

日本のピークは、あらゆる意味で70年代だった。あの時代のエネルギーは、どこに消えたのだろう。

まもなく訪れる人口の激減、1000兆円を突破する財政赤字、貧富の格差拡大による社会のキシミ。
日本は一度、落ちるところまで落ちたほうがいいような気がする。

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ここで話は横道にそれるが、敗北という言葉にはなぜ「北」の文字があるのだろうか。辞書を調べると、「北」には逃げるの意味があると書いてあるが、なぜだろう。
分からないままだと眠れなくなりそうなので、ネットや百科事典などで調べてみた。断片的にいろいろ書かれていることをまとめると、次のようになる。

驚くことに「北」と「背」は同じ漢字からきていて、「北」の形は2人の人間が背を向け合っている姿で、もとの意は「背を向ける」だった。
昔の北中国の家は南に面しており、北に背を向けてすわるのが作法だったことから、「北」はその方角を意味する字となった。
一方、逃げる時は必ず敵に背を向けて逃げることから、「北」は「逃げる」の意味にもなった。「敗北」とは、負けて逃げるが本来の意味である。
へぇ、へぇ、へぇ、なるほどねえ。これで安心して眠れそうだ。

   
朝刊1面最初の3文字 朝日‥「年金制」 毎日‥「第20」 読売‥「第二十」 日経‥「第二十」 

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21世紀の残り日数 35236日

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