観光立国が泣く、都心の線路はゴミ捨て場
土曜日の昼下がり、JR新宿駅のホームに立ってなにげに線路を見て、びっくりした。
ペットボトル、空き缶、スナック菓子の袋‥‥ありとあらゆるゴミが投げ込まれたままだ。駅員が掃除する気配もない。
歌舞伎町あたりで夜を明かした若者たちが、始発電車で帰る時に捨てて行ったのだろうか。
日本人はきれい好きで清潔好きだと言われるが、それがあてはまるのは、次のケースだけだ。
一つ。自分がお金を払って行くテーマパークやレストラン、シアターなどは絶対にキレイでなければならない。
二つ。自分の家、自分の部屋、自分の庭、など自分に所有権のあるものは、キレイにしておきたい。
だから、公共の施設や街頭をキレイに保つことについては、ひどく消極的で関心が薄い。
いやしくも、ここは日本の首都を代表する繁華街の駅であり、都庁のおひざもとの駅である。
外国からやってきた観光客が、ゴミ捨て場と化している線路を見たら、何と思うだろうか。
現在、外国からの観光客は年間500万人で世界の35位。政府はこれを2010年までに倍増させるため、観光立国づくりを目指している。
その方策を検討する観光立国懇談会が去年まとめた報告書は、つぎのように述べている。
「日本の都市の景観は、他の先進国の主要都市に比べて決して美しいものではない」
線路へのゴミ捨てが平気で身過ごされている状態では、観光立国などムリムリ。
(追伸:「21世紀の歩き方大研究」の新世紀つれづれ草に、「花火の天日干しで思い出す、遠い日のシズコちゃんのこと」をアップロード)
朝刊1面最初の3文字 朝日‥「NHK」 毎日‥「政府は」 読売‥「村瀬清」 日経‥「長期金」
本日の地球 「憲法9条が日米同盟の妨げになっている」というアーミテージ発言に波紋。会談の中で出た言葉として、得意顔で発表した中川国対委員長も、うさんくさい。
21世紀の残り日数 35224日
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