5月末に死んだ猫あてに、手紙がきた
今日配達された郵便物の中に、「○○万太郎様」という手紙があった。
万太郎というのは、我が家で14年間家族として暮らし、5月31日に他界した猫である。
差出人は、大リーグで活躍する松井秀喜のホームランカード事務局だった。
もう10年以上昔のこと、甲子園の夏の高校野球全国大会で、松井秀喜が全打席敬遠されるという、前代未聞の試合があった。
この敬遠は大ブーイングを呼び起したが、一振りもすることを許されなかった松井は、意外にサバサバしていて、それ以来、僕はすっかり松井のファンになった。
松井は巨人に入り、松井秀喜ホームランカードがスタートした。僕は巨人嫌いではあるが、松井だけは別だ。
松井ホームランカードは1人1枚限りとなっているため、僕は家族の名前全員で申し込むことにした。
こうして猫の万太郎も、松井ホームランカードの登録会員になった。
松井が大リーグに移籍しても、ホームランカードは日本での本数を引き継いで継続発行されることになった。
今日届いたのは、大リーグ2年目の4月~6月分のホームランカードの申し込み書だ。
万太郎の名前が印刷された郵便物を手にすると、まだどこかに生きているような気がする。
ここ数日、だれもいないキッチンのナベが、ひとりでに床に落ちて転がるという不思議が、2度も起きた。
ナベが落ちたのはいずれも、万太郎の食事のための皿を置いていた場所だ。
万太郎は、まだこのあたりにいるに違いない。
朝刊1面最初の3文字 朝日‥「社会保」 毎日‥「旧日本」 読売‥「日本歯」 日経‥「日本経」
本日の地球 中国で赤ちゃん118人を売買していた医療従事者ら6人に死刑。ほとんどが女の赤ちゃんだったという。売買の中身も刑罰もスケールが違う。
21世紀の残り日数 35222日
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