朝顔市を楽しむ3つの鉄則
本当に久しぶりに、入谷の朝顔市に行ってきた。
まず鬼子母神に行って、古いお守り札を納め、参拝してから新しいお守りを買う。それからゆっくりと朝顔の露店を見て回る。
参拝しないでいきなり朝顔を買い求めるのは、邪道のような気がする。
もう7、8年も前のことだろうか。朝顔市の最終日が日曜日だった。午前中に行ったのに、どの露店もすべての朝顔が売り切れになっていた。
週末の金土2日間でほとんどを売りつくし、わずかに残っていた朝顔も日曜の朝にはなくなった、という。
朝顔のない朝顔市は、悲惨なものだった。鬼子母神周辺には、数千人もの人出が、朝顔の残っている露店を捜し求めて、ひたすら右往左往しながら動いていく。
「どこかに朝顔ないの。高くても買うわよ」といらだつ客たちに対して、平誤る露天の売り子たち。売り子たちは、ただ謝るためだけに、空っぽになった露天に詰めているのだった。
僕はこの時、入谷まで行ってついに朝顔を手にすることなしに、すごすごと帰ってきた。
この苦い経験によって、翌年からは近所の花屋さんに頼んでおいて鉢植えの朝顔を買うようになり、朝顔市に出かけることはなくなった。
ところが、その花屋さんが閉店してしまった。今年は、どうやって朝顔の鉢植えを入手するか。
思案にくれた末に、久しぶりに入谷の朝顔市に出かけてみることにした。ただし、買い損ねることのないよう、こんどは1日目に行く。
しばらくぶりの朝顔市で感心したのは、どの露店でも朝顔の宅配システムが完備していることだ。夕方6時ころまでに申し込めば、その日のうちに配達してくれる。
配達料は一個につき600円で、宅配を申し込んだ後は、手ぶらで散策を楽しんでいる人も多い。
僕は3鉢買ったが、宅配にはしなかった。朝顔市の醍醐味は、買ったばかりのお気に入りの鉢を持って、汗だくになりながら家まで持って帰ることにある、と僕は確信している。
鬼子母神のお守り札と、3つの鉢を抱えて、地下鉄2路線とJRを乗り継ぐ。
「入谷朝顔市」の札のついた鉢に、ほかの乗客たちの視線が集まるのは、悪い気がしない。
「今日から朝顔市なんだね」という乗客の会話が聞こえると、僕はうれしさを押し殺すのに苦労するほどだ。
朝顔市を楽しむための3つの鉄則。
1、初日がベスト、3日目は避ける。
2、まず鬼子母神に参拝すること。
3、買った朝顔は宅配便にせず、苦労しながら持って帰る。
追記:2005年7月の朝顔市については、このブログのこちらにレポートしている。
(追伸:「21世紀の歩き方大研究」の新世紀つれづれ草に、「米の空爆で12人死亡、情報提供したイラク暫定政府への疑問」をアップロード)
朝刊1面最初の3文字 朝日‥「細田官」 毎日‥「政府は」 読売‥「北朝鮮」 日経‥「昭和シ」
本日の地球 アテネの五輪スタジアムで火事。溶接の火花がプラスチック製の座席に引火したらしいが、本番でのテロ対策は大丈夫か、気になる。
21世紀の残り日数 35242日
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コメント
はじめまして。トラックバックありがとうございました。「こうさぎ」かわいいですね。朝顔市を紹介した人を紹介するとは、なんとお利口なうさぎさんでしょうか。
投稿: BANYUU | 2004/07/15 23:15
こんにちは。ウチの「こうさぎ」に教わってやってきました。
ぜひトラックバックさせてください。
投稿: ナオ. | 2004/07/15 22:54