機内で不用意に単語を調べると、手錠ものだぞ
アメリカでは、飛行機の機内で英単語の意味を調べるのにも、気をつかう必要がある。
今日の夕刊各紙にこんなニュースが載っている。
シカゴの空港を離陸しようとしていた機内で、日本人の男性乗客が英字紙の中にあった言葉の意味を調べようと、メモを取った。
その言葉がなんと。
suicide bomb(自爆)
このメモを見たほかの乗客が乗務員に通報し、飛行機は離陸を中止。日本人乗客は空港警察に手錠をかけられて連行され、ほかの乗客120人も降ろされて再チェックを受ける騒ぎになった。
結局、男は嫌疑が晴れて釈放されたが、保安当局は「まぎらわしい行動はとらないでほしい」と注意を促しているという。
男にしてみれば、意味が分からないからメモを取ったのであって、分かっていたらこんなキケンな単語をメモすることは決してしなかっただろうに。
このニュースのおかげで僕も、自爆は英語でsuicide bombというのだと初めて知った。
決して機内でメモしてはならない単語というのは、ほかにもいろいろありそうだが、例えばこの単語。
an indiscriminate terrorist attack
これをメモした紙をうっかり駅で落としたりしたら、日本でも一騒ぎは必死だろう。
意味は、無差別テロ。
アテネ五輪も近いため、どこもかしこもピリピリしている。
無用の摩擦を避けるためには、李下に冠を整(ただ)さず、である。
21世紀の残り日数 35214日
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