いつまで続く秋の長雨
東京では6日間連続して雨だ。
秋の長雨は、太平洋高気圧と大陸の寒気のせめぎあいで、天気図としては夏前の梅雨と瓜二つなのだ。
秋入梅(あきついり)という季語は、いまころの長雨を言う。
秋霖(しゅうりん)という言い方もある。
「春雨じゃ、ぬれていこう」は月形半平太のセリフだが、「秋雨じゃ、ぬれていこう」とはいわないのは、なぜだろう。
春雨は、それだけで新しい生命の息吹に満ちた暖かさがあるのに、秋雨には、生命のたそがれと終焉を感じさせる冷え冷えしたものを感じるからだろうか。
先日の台風一過で青空が広がるかと思われたのに、肩すかしの雨続き。秋晴れはどこへ行った、という声もちらほら聞かれ始めている。
「雨がやんだら お別れなのね」という歌があった。朝丘雪路だったと思う。この雨の季節は、いつなのだろうか。僕は秋雨のような気がする。
八代亜紀の「雨々ふれふれもっとふれ 私のいい人つれて来い」は、いつの雨か。メロディーの感じからすると春雨のようだが、人恋しさは秋雨の方が合うかも知れない。
童謡の「雨ふり」は、八代亜紀と同じ歌いだしの「雨雨ふれふれ」だ。こちらは北原白秋の作詞だ。
雨、明日はやむだろうか。
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