地震でドコモのケーブル寸断、ケータイは大丈夫なのか
今日の新宿通りには、昨日の地震のため、献血が特に必要になっていることを訴える看板が出ていた。
地震によるけが人とは、流血のことなのだと知らされる。
「表」の「新世紀つれづれ草」では、270キロで走行中の満員の新幹線が、直近で起きた大地震でどうなるか、という話を書いた。「裏」の方も、これに連動して大地震とケータイについて書いてみる。
今回の地震では、小千谷を中心としてNTTドコモのケータイ用アンテナと交換機を結ぶ光ケーブルが、24カ所に渡って切断された。
ケーブルが寸断された地域では、ドコモのケータイがつながらなくなり、緊急時の伝言板サービスさえ利用できなくなった。
東急ハンズなどに行くと、災害時でもケータイが使えるという触れ込みで、単3乾電池でケータイの電源を確保出来るコネクターが沢山売られている。
僕たちは、ケータイというのは電源さえ確保出来れば、どんな災害時でも利用できるものだと思い込んでいる。
しかしそれは、ケータイに電波を送る携帯電話会社のアンテナが、災害時にも生きていることが、大前提なのだ。
大地震の時にケータイが使えないかも知れない、ということは、家族などが離れていた時に、安否の確認が取れない、ということになってしまう。
相次ぐ台風でもそうだが、僕たちは日々、リスクに満ちた大海を泳ぎ続けているようなものだ。
万一の時に、どのような手段で安否を知らせ合うか。日ごろから打ち合わせて、確実な手段を確保しておきたいものだ。
(表の新着情報:「21世紀の歩き方大研究」の新世紀つれづれ草に、「満員の新幹線が270キロ走行中に、強い地震が直近で起きたら」をアップロード)
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コメント
☆くるみさん、ほんとに非常時に携帯がかからないというのは、大問題ですよね。公衆電話は採算性の問題ではなく、こうした場合のためにもある程度は残してほしいですね。
☆かねごんさん、まったく同感ですね。携帯に代わって、例えば災害用の携帯ラジオや携帯テレビが、非常時には通信手段にもなるような仕組みを考えてもいいいと思いますね。
投稿: BANYUU | 2004/10/29 09:50
そうです。携帯っていざってときには使い物にならん代物なんですよね。このように普及してしまっている現在にあっては,災害時に役立つような通信のしくみを作ってもらいたいものです。衛星携帯がもっと手軽になれば良いのですけどね。
投稿: かねごん | 2004/10/29 04:28
私は、地震の際、群馬にいたのですが、
神奈川の家族に電話をかけようにも、
「しばらくお待ちください」モードになってしまい、
震源地に近いわけでもないのに、かけられない状態でした。
災害ダイヤル117にかけようにも、かけれないんだなぁと
思いました。
安否を知らせる方法に携帯を利用するのは、
ちょっと考えもんだぞ!って思いましたね。
なくなりつつある公衆電話のありがたみを感じました。
投稿: くるみ | 2004/10/25 22:22