1月2日の年賀状配達、なぜ32年間もやめていたのか
郵便局がいつの間にか1月2日の年賀状配達をやらなくなって久しい。2日は配達をしないことになりました、という国民への説明もなかったような気がする。
2日の配達がないと、年賀状の流れは非常にギクシャクしてくる。郵便局は毎年、年賀状はお早めにと呼びかけていて、12月20日ころまでに投函すれば、元日配達が出来るとしている。
ところが、師走のあわただしい中、だれもが年賀状を書くのがついつい年の瀬ギリギリになり、仕事納めが終わってから、あるいは大晦日の直前に書く、という人は非常に多い。
そうすると、これらの年賀状は元日配達に間に合わなくなり、次に配達されるのは3日になってしまうのだ。
こちらが出してない人から賀状が来た場合、かりに2日に配達されれば、すぐに一筆添えて相手に投函して、三が日のうちに相手に届けられる公算は大きい。
しかし、2日の配達がなくて3日に届いた場合は、すぐに投函しても相手に届くのは、仕事始めの4日以降になってしまう。
この違いは、単なる1日早いか遅いかではすまされない、決定的なものがある。
日本郵政公社は、来年から1月2日の年賀状配達を再開する方向で、労働組合などとと調整を進めている、という。
郵政民営化に向けてサービス向上を印象付けたい狙いのようだが、実現すれば1973年以来、32年ぶりというから驚きだ。
僕はかつて、郵便局からのアンケートに、1月2日の年賀状配達を実現してほしいと書いたことがある。そしたら、「長年に渡る経緯があり、郵便局がお答え出来る問題ではありません」という回答がきた。
デパートやスーパーの1月2日営業あるいは元日営業があたりまえになっている中、郵政公社も組合も、既得権の上にあぐらをかいているわけにいかなくなった、ということなのだろう。
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