佐渡でソメイヨシノが開花し秋田は新緑、生態系がおかしい
また台風の上陸とは、気象が完全におかしくなっている。
佐渡では10月というのに、相川測候所の標本木になっているソメイヨシノの桜が開花し、新潟地方気象台が「開花宣言」をした。
開花したのがそのへんの桜の木なら、よくある狂い咲きとして、無視することも出来たのだろうが、標本木が開花してしまっては、「開花」を宣言する以外に仕方がない。
この原因は、相次いで上陸した台風による強風と塩害のため、ソメイヨシノの葉が全部落ちてしまい、木が春になったと勘違いしたためらしいという。
一方、秋田県内の日本海側各地でも、9月下旬からシダレカツラ、トチノキ、プラタナスなどが軒並み新緑の葉を付け、地元の人たちを驚かせている。
これも原因は、台風による強風と塩害のため葉が落ちてしまったことが原因とみられている。
秋に開花したサクラや新緑になった木々は、来年の春や新緑の季節に、花や葉が貧弱になるのでは、と心配する声も出ている。
台風が上陸新記録を更新し続けている理由は、地球温暖化による海水温上昇が背景にあることは明らかだ。
10月のソメイヨシノ開花や新緑は、地球の気候と生態系が壊れ始めていることを人間に知らせる、植物からの警鐘にほかならない。
(追伸:「21世紀の歩き方大研究」の新世紀つれづれ草に、『時間の岸辺から』第64回「おひとりさま」をアップロード。これは欧州の邦人向け日本語新聞「英国ニュースダイジェスト」に同時掲載)
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コメント
かねごんさん、はじめまして。トラックバックとコメント、ありがとうございました。西日本でもサクラが開花しているんですか。台風は今年9個目の上陸ですし、すべてがおかしくなってきていますね。
これからもどうかよろしくお願いします。
投稿: BANYUU | 2004/10/09 14:18
はじめまして,かねごんと申します。
週刊ココログガイドで紹介されてから,楽しみに拝見させて頂いています。
今回こちらの記事を読ませていただき,西日本でもサクラ開花のニュースがありましたので,トラックバックさせていただきました。
これからも楽しみにしております。
投稿: かねごん | 2004/10/09 03:10