人生万事塞翁が馬、何が幸いするかは未知数
今日の毎日の夕刊に、作家の北村薫氏がこんなことを書いている。
花巻の駅でタッチの差でバスに乗り遅れ、それが結果として幸いして、「塞翁(さいおう)が馬」だったというのだ。
こうした経験は誰にでも覚えがあることだ。
「人生万事塞翁が馬」という言葉は、人間の禍福は測りがたいということわざだ。
昔、中国に、国境の塞(とりで)付近に住み、
塞翁と呼ばれる老人がいた。
その老人の馬がある日逃げてしまった。
馬は隣の国から駿馬を連れて帰ってきた。
老人の息子がその駿馬に乗って落馬して足を骨折した。
息子はそのために徴兵を免れ、戦によって命を落さずにすんだ。
僕の人生でも、さまざまな場面で「塞翁が馬」が姿を現している。
もう7、8年も前になる。勤めていた会社で、僕が配属されていた任務は97年1月末までで終わりと告げられたが、2月からの配属先が年が明けても決まらない。
長い会社勤めでも、こんなことは初めてだった。そこで僕は、自分で配属先を選択した。僕が選んだのは、「退社」という新しい職場だった。
このことが、ホームページを立ち上げる動機となり、さまざまな未開拓の道へとつながっていった。
今年の「塞翁が馬」は、前回本を出版したごま書房の電話がつながらなくなって、長い間連絡がとれなくなっていたことから始まった。
1月になにげなく日経新聞の図書広告を見たら、ごま書房の広告が載っていて、電話番号が書いてあった。
久々に電話してみたら、僕の知らない新しい社長が電話に出た。
この電話がきっかけで、やがて「地球カレンダー」出版の話へと発展していった。
「地球カレンダー」の出版は、僕がブログを始めるきっかけへとつながった。
そしてブログを始めたことによって、僕の人生は思いもよらなかった新たな展開へと動き、それがまた二転三転と流動している。
まさに、「人生万事塞翁が馬」である。
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コメント
あの年の1月2月、ついこの間のことのようですね。
ネット空間居住人も、ネット内自閉状態からようやく抜け出て、外の風にあたりながら新鮮な空気を吸い込んでいます。
投稿: BANYUU | 2004/11/18 18:26
1月2月。
よくおぼえてますとも。
>ブログを始めたことによって、僕の人生は思いもよらなかった新たな展開へと
なにがあったんだ(笑)
投稿: 秋葉OL | 2004/11/18 14:09