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2004/12/13

食用だったスギヒラタケの毒キノコ化、背後で進む危機

一昨日の朝日に、スギヒラタケの毒性について、篠山浩文千葉大助教授が書いていた記事が、とても気になっている。

これまで毒性を持たず、スギ林に発生する数少ない食用キノコとして珍重されてきたスギヒラタケが、一転して毒性を持つようになり、人間に急性脳症を引き起こさせたのは、なぜか。

篠山教授は、日本のスギ林の荒廃が進み、スギ林内の生態系が変化していることが背景にあるのではないか、としている。

一方で同教授は、専門家の間では、気温上昇などの環境変化によって、野生の食用キノコが毒キノコ化したのではないか、という見方が出ている点についても、否定出来ないとしている。

僕は、地球環境の悪化によって、これまで毒性を持たなかった植物やキノコが有毒のものに変化しているということは、十分にありうることではないか、と思う。

まだ食中毒などが起きてないため表面化していないだけで、実際には相当の数の植物や真菌類が有毒になっている可能性がある。

動物とりわけ魚介類や虫などでも、思わぬ毒性を持つようになっているものがあるような気がしてならない。

細菌やウィルスとなると、ますますその可能性は高い。

エイズウィルスや鳥インフルエンザなども、地球環境の劣悪化が生み出した変異のように思う。

気温だけに目を向けているうちに、もっと深部で、とんでもないことが進行しつつあるのではないだろうか。

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