資源の枯渇を前に、浪費に浮かれる先進国
アメリカではこの季節、ブッシュに投票した者もケリーに投票した者も、クリスマスを前にどちらの区別もなしに、みながプレゼントを贈り合うという一大浪費に浮かれまくる。
本当に生活に必要なものというよりは、クリスマスが過ぎればただのガラクタとなって全く使われないものが、プレゼントの主役だ。ツリーの回りに山のように詰まれたプレゼントの包みを前に、ブッシュもケリーもないバカ騒ぎに酔いしれるアメリカ人たち。
世界の20%の裕福層が86%の富を独占的に消費し、20%の貧困層にはわずか1.3%の富しか回ってこない。これで何がメリー・クリスマスだ。
日本はといえば、米国についで世界2位の残飯大国になりはてている。
コンビニ、宴会場、結婚披露宴などで捨てられる食品廃棄物は、年間1100万トンで世界の食料援助総量に匹敵する。このほかに家庭から1200万トンの食品廃棄物が出る。
合わせて2300万トンになる捨てられる食糧は、日本の国内生産量をはるかに上回る。
アメリカと日本が浪費合戦にうつつをぬかしている間に、資源の枯渇はいよいよ深刻になりつつある。
石油資源の残りは、あと40年分しかない。2050年にはもう石油を使えないかも知れないのだ。
資源の計画的な利用とともに、富の分配のあり方を根本的に見直さない限り、21世紀は100年間続かない公算が強くなっている。
(表の新着情報:「21世紀の歩き方大研究」の新世紀つれづれ草に、「世界はまるで流砂のごとし、砂の時代の無力感と向き合う」をアップロード)
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