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2004/12/16

水戸で平年より49日早く梅が開花、南房総ではスイセン

地球と生命圏に、赤信号が点滅を始めている。それなのに、世の中はさほど驚いている様子もない。

こういうことは、当面生きていく上で関係ないことなのだろうか。それとも、多くの人がおかしいと感じていながら、どうすることも出来ないのだろうか。

異変その1は、水戸地方気象台が昨日15日、平年より49日も早い梅の開花宣言を出した、というのだ。平年の開花は2月2日で、気象台の観測開始以来、最も早い開花という。

まだ年も明けてないどころか、ようやく年賀状の受付が始まったその日に、開花してしまうとは、異変を通り越して、これはすでに天変地異といっていい。

異変その2は、千葉・南房総の鋸南町で、これまた平年より1カ月も早くスイセンが満開になってしまい、毎年1月に開催している「水仙まつり」を急遽、15日から始めた、というのだ。

異変その3は、米の大学研究チームによると、世界の鳥類の14%が今世紀末までに絶滅する、という予測が出た。鳥類が激減する結果、感染症の拡大や農作物への害虫被害が深刻になっていく、と警告している。

人間が戦争や経済競争に明け暮れている間に、とりかえしのつかない事態が、急速に進行している。

今年は、クマだけでなく、イノシシもエサ不足のため人里近くに出没していて、狩猟の格好の標的となって殺され続けている。

クマもイノシシも、森の動物たちを代表して、身を持って人間へのメッセージを届けに来ているというのに。

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