バス法で磨ける電動歯ブラシの使い心地
歯の定期検査と掃除に行ってきた。
5年ほど前に、5カ月もかかってほとんど全部の歯の治療をして以来、毎年、半年ごとに歯科医から通知が送られてきて、欠かさずに行くようになった。
歯科医からは、歯の磨き方について細かい指導を受け、歯茎に45度の角度で歯ブラシの歯先をあて、5ミリくらいの間隔で細かく横に動かし、1本の歯について20回程度動かすように、といわれている。
いわゆる「バス法」と呼ばれる磨き方で、昔から言われている歯ブラシを横にあてて歯先を上下に回転させるローリング法や、歯にあてた歯ブラシそのものを円を描くように動かすフォーンズ法とは、全く異なる。
このバス法は、とくに歯周病を防ぐのに効果的とされているが、実際にやってみると意外に時間がかかり、上下左右すべての歯の表側と裏側でやると、ゆうに20分は必要で、そもそも腕が疲れてきて、いやになってしまう。
そこで、電動歯ブラシを使ってみようかという気になるのだが、どういうわけか電動歯ブラシの多くは、丸っこい歯先を高速で回転させるタイプばかりで、バス法で磨けるものがほとんど見当たらない。
そんな中で、去年の夏ごろ、サンスターからバス法で磨くタイプの電動ハブラシTZ-35という商品が発売されていることを知って、さっそく買ってみた。替え歯ブラシ2個付きで2500円程度だったと思う。
最初のうちは、歯先を歯にあてるの慣れなくて、柄が歯にあたってガリガリと凄い音を出すのには閉口したが、やがて慣れてくるとバス法で全部の歯をみがくのに5分もあれば充分だ。
単三乾電池2本を使うので、充電切れの心配もない。
今回の定期検査で、電動歯ブラシを使い始めたことを歯科医に伝えたところ、歯科医は慎重な言い回しになった。
「電動歯ブラシは磨き残しが出るし、強く当てると歯のエナメル質を傷めてしまう」として、とても消極的なのだ。
磨き残しやエナメル質のことをいうなら、手で磨く歯ブラシだって同じことではないか、とよっぽど言おうかも思ったが、歯科医も電動歯ブラシを使うな、とまでは言わないので、僕もあえて何も言わなかった。
僕はサンスターの回し者ではないのだが、これを使い始めたらもはや手動での歯磨きは、まどろっこしくて出来なくなる。
ついでながら、僕は電動歯ブラシで磨いた後は、すべての歯と歯の隙間に、ライオンから出ている歯間ブラシのMとSSのそれぞれを使っている。
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