懐かしのピンク・レディー、育ての親が死去
ピンク・レディー育ての親として知られる相馬一比古氏が亡くなった、と夕刊各紙が伝えている。まだ60歳という若さなのに、咽頭がんという。
僕は、相馬氏については詳しいことは知らないが、ピンク・レディーという懐かしい名前に、あの数々のヒット曲と、70年代が蘇ってくる。
ペッパー警部、ウォンテッド、カルメン77、SOS、渚のシンドバット、サウスポー、モンスター、UFO、透明人間、カメレオン・アーミー、等々。
時代は高度成長のさなか、全国で学園紛争の嵐が吹きまくり、日本中が活気と熱気に溢れていた。
ピンク・レディーの、太ももをあらわにして全身で発散する振り付けは、日本中の子どもたちが真似ていた。
「渚のシンドバッド」の「セクシ~、あなたはセクシ~」のところでは、女の子たちがスカートのすそをずり上げ、しなをつくって手を添えるポーズを上手にまねていた。
いいなあ、ピンク・レディー。これほど時代とともに駆け抜けたスーパー・スターはいない。これに匹敵できるのは山口百恵くらいのものだろう。
日本が活気を失うとともに、もはやスーパー・スターも出現しなくなった。昨今のスターたちは、いかにもチマチマしていて小ぶりだ。
70年代の、明日への希望と活力に満ちた日本を想い出しつつ、相馬氏の冥福を祈って合掌。
20日の告別式ではケイが弔辞を読むという。
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