「重要なお知らせ」を乱発する狼少年たち
「重要なお知らせ」と赤で書かれた郵便物がくる。
何だろうと思って真っ先に開封すると、またもや生命保険や傷病保険のダイレクトメールだ。
こういうケースが最近は実に多い。まさに「重要なお知らせ」の粗製濫造、安売り、乱発だ。
メールでも、タイトルが「重要なお知らせ」とだけになっているものが、増えてきた。このタイトルならば、絶対に本文を読むに違いない、と送る側は確信しているに違いない。
しかし、この手のメールも、本文はほとんどが、融資の案内やエロサイトの紹介などで、あきれてしまう。
こうした狼少年っぽい手口が氾濫していけば、本当の「重要なお知らせ」を見逃してしまう恐れがある。
見逃すどころか、僕はもう「重要なお知らせ」と書かれた郵便物は、開封しないでそのままゴミ箱に捨てるようになった。
同様に、「重要なお知らせ」というタイトルのメールも、本文を読まないで他のスパムメールと一緒に、即刻削除している。
こうして僕が読まない「重要なお知らせ」の中には、本当に重要なお知らせがないとも限らないが、それはそれで仕方がない。
狼少年たちはこうして、通信という最も重要な伝達方法を貶め、社会を蝕みつづけている。
言葉が本来の意味を伝えなくなった時、その社会は機能を失って死滅するしかないように思う。
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