自分のところのエレベーターに閉じ込められドキリ
つい数日前に、うちのマンションのエレベーターの定期点検があったばかりというのに、エレベーターのドアの調子がおかしい。
開きかけたドアが途中で急に閉まって、入ろうとしているのにガツンと挟まれることがたびたび起こる。
定期点検で見逃したのか、定期点検がきっかけでおかしくなったのか。
僕の家の階だけの異常なのか、どの階でも起こっているのか分からないが、ともかく管理人に言って業者に直してもらわなければ、と思っていた。
その矢先、さっきエレベーターに乗ったら、僕の階に着いたのに、ドアが開かないのだ。「開」ボタンを押してもビクともせず、あらためて階のボタンを押しても、エレベーターは押し黙ったまま、何の反応もない。
出るに出られないではないか。ドラマに出てくるエレベーターに閉じこめられた人間の心境とは、こういうことなのか、とあせってくる。
「非常呼」と書かれたボタンを押そうかと思ったが、これを押すとどこにつながるのかと、一瞬考える。
この時間は、すでに管理人室は閉まっていて、誰もいないはずだ。ボタンを押し続けても、空しく時間が経過していくだけではないのか。
それとも、自動的にエレベーター会社に通報がいく仕組みなのか、あるいは管理人がいない時間は消防署につながるのか、などとあれこれ考える。
ほかの階のボタンを押したら、その階から出ることは出来ないか、と試しに押してみる。
すると、ほかの階に移動する前に、いままで凍り付いていたドアがウソのようにスルスルと開いた。
ようやく、エレベーターから脱出できた。なんなんだ、いったい、このエレベーターは。
どうせ閉じこめられるのなら、妙齢の女性と一緒に閉じこめられてみたかったなあ。それなら長時間でもいいぞ、なんて思えてくるから勝手なものである。
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