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2005/02/26

首都直下地震で避難生活700万人、サバイバルの道は

今朝の朝刊各紙は、首都圏直下地震の被害についての中央防災会議専門委の想定を大きく報じている。

最悪の場合、経済損失は国家予算を超える112兆円となり、死者は1万3000人、避難生活をする人は700万人という。

この首都圏直下型地震は切迫しているというのが地震学者の一致するところで、発生確率は10年以内だと30%、30年以内だと70%という。

僕の感じでは、死者の予測はこれでも少なすぎると思うが、避難生活700万人という数字はおそらくこんなものだろうと思う。

不思議に思うのは、いつも死者の予想は数字で示されているのに、負傷者がどれくらいになるかの予想がないことだ。死者数と避難者数から推定するに、緊急に手当ての必要な負傷者は、数10万人にのぼるのではないか。

700万人の避難者のうち疎開する人を除くと、避難所での生活を余儀なくされる人は460万人と推定される。

これだけの膨大な人間の避難所生活というのは、おそらく世界でも例をみない事態で、そもそも水や食糧が全員にいきわたるのか、という基本的なところからして不安がいっぱいだ。

自分の家やマンションが倒壊したり火災で焼失してしまったら、避難所以外に行くところはないが、運良く家が倒れも焼けもしなかった場合は、自宅でのサバイバル生活が可能だろうか。

最大の問題は、ライフラインの復旧見通しと、食糧および水であろう。

専門委の想定では、断水は340万軒で、4分の3まで復旧するのに4日。停電は200万軒で、95%まで復旧するのに6日。ガスの停止は120万軒で、80%まで復旧するのに2カ月かかる。

そうなると、ガスが止まったままで、6日間なんとかしのぐことが出来れば、水道と電気はほぼ復旧するとみていい。

ガスが止まって困るのは、フロをわかせないことだが、フロくらい入らなくても死ぬことはないだろう。

そこで、6日間を水道と電気なしで耐え忍ぶことを考えておかねばなるまい。

なんだか、あのY2K(2000年問題)騒ぎのころを思い出すが、小型のカセット式ガスボンベによるコンロは必需品だろう。

ミネラルウォーター、カップ麺、缶詰などの備蓄があれば、避難所生活をしなくても、電気と水道が復旧するまでの6日間を乗り切れるような気がする。

Y2Kは空振りに終わったが、あの時の経験を生かして、サバイバル用品を整備しておきたい。

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