飛行船ツェッペリンNTが新宿上空に
世界最大の飛行船ツェッペリンNTが、9日午後、新宿の上空に現れた。
飛行船は、超高層ビルの周りを2回旋回して、池袋方向へ消えていった。
所有する日本飛行船のサイトによると、この後はサッカーの北朝鮮対日本の試合が行われる埼玉スタジアムの上空に向かったらしい。
ツェッペリンNTは、世界に3基しかなく、ドイツ以外で所有しているのは日本だけ。全長75メートルとジャンボ機よりも長いが、定員は乗務員2人を含めて14人。
ドイツでは遊覧飛行にこれまで4万人が乗船し、現在1万人が順番を待っているが、1年以上待ちの状態という。
飛行船といえば、1936年、ニューヨーク近郊のレイクハースト飛行場に着陸直前のヒンデンブルク号が大爆発、その決定的瞬間の写真があまりにも強烈だ。
ヒンデンブルク号は安全なヘリウムガスが戦争の影響で入手できずに、水素ガスを使ったことが大惨事につながった、とされている。
ツェッペリンNTはヘリウムガスで浮上していて、マッチで火をつけても爆発しないという。
また飛行中に直径30センチの穴が開いても、ガスが抜けきるまでに8時間かかるため、墜落することはない、とのことだ。
騒音を発せずに空中に連続して24時間停留していることが可能で、遊覧用や災害対応、撮影などいろいろな用途に使えそうだ。
ユックリズムを地で行くような環境対応の乗り物だが、図体の大きさに比べた定員の少なさはあらゆる乗り物の中で、際立っている。
そこがまた、高速大量輸送の流れに背をむけていて、魅力的でもあるのだが、どれくらい採算がとれるのか、いささか心配にもなってくる。
日本飛行船によると、日本ではまだ仮飛行の許可になっているので、遊覧飛行はやっていないが、いずれ営業飛行が認められた段階では、一般を対象とした遊覧飛行コースを設定したいとしている。
ちなみにドイツでの遊覧飛行は、70分コースが一人335ユーロ(約45000円)だ。
日本でも、新宿や横浜などを1時間一周して5万円程度なら、多くの人たちが申し込んで順番待ちになるのではないだろうか。
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コメント
飛行機のように速すぎず、ヘリのようにうるさくなく‥飛行船には夢とロマンがありますね。
あんな巨大なものが空に漂っているのを見上げると、「魔女の宅急便」の飛行船シーンを思い出します。
投稿: BANYUU | 2005/02/10 15:12
わ。昨日もいたんだ!
広告用のだってわくわくするもんなぁ。
投稿: 秋葉OL | 2005/02/10 11:55
↑ここに当面のツェッペリンNTの飛行スケジュールが書いてあります。ずいぶんあちこちにお披露目飛行をして回るようですよ。
投稿: BANYUU | 2005/02/10 10:43
明日11日の午後1時ころに丸の内上空を通りますよ。でも、秋葉OLさんは会社お休みで丸の内にはいないかな。
http://www.nac-airship.com/news/050202.html
投稿: BANYUU | 2005/02/10 10:36
これ新聞でみてびっくりしました。
みてみたいなぁ。
投稿: 秋葉OL | 2005/02/10 01:50