利用客の多い「みどりの窓口」を閉鎖、なぜだ!
JR大久保駅の「みどりの窓口」が14日から廃止になった。
しばらく前から、廃止予告の張り紙が出ていたので、不便になると覚悟はしていたが、なんと今日から1箇所しかなかった窓口にシャッターが下りていて、みどりの窓口だけでなく窓口業務すべてを廃止してしまったのだ。
それに変わるものとして、指定券発売機を2台設置したのだが、指定券の発売というのは機械を置いておけば済む、というものではない。
新幹線と在来線の乗り継ぎの指定券などは、片方が取れなかった場合には別のルートで行くなど、窓口の担当者と話をしながらでなければ、日時も列車も決められないことだって少なくない。
それに、このあたりは外国人が紙に書いたメモを見せながら、片言の日本語に身振り手振りを合わせて、ようやくのことで指定券を購入している光景も日常茶飯事だった。
指定券に不慣れなお年寄りが、チンプンカンプンの問答のあげくに、ようやく指定券を購入することが出来たのも、窓口での対面販売があったからこそ出来たことだ。
大久保駅のみどりの窓口は、いつも列が出来ていて利用客が多かったのに、なぜ閉鎖したのだろうか。
単なる合理化ではなく、外国人相手の指定券発売でトラブルになりたくない、というようなほかの理由があるのかも知れない。
窓口閉鎖のあおりで、定期券などの業務もすべて機械での処理だけになった。学割など、学校の証明書が必要な人は、ほかの駅へ行け、ということなのだろうか。
国鉄が民営化されてJRになってから、4月で18年になるというのに、JRにはいまだに親方日の丸の体質が付きまとっている。
「民」なら「民」らしく、利用客本位に徹してほしいものだが、一片の張り紙で窓口をシャッターで完全閉鎖してしまうとは、やはり衣の下は「官」なのだなあと思ってしまう。
(表の新着情報:「21世紀の歩き方大研究」の新世紀つれづれ草に、『時間の岸辺から』第73回「偽札列島」をアップロード。これは欧州の邦人向け日本語新聞「英国ニュースダイジェスト」に同時掲載)
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