ゴルデルの『サーカス団長の娘』はお奨め
新聞広告を見て小説を買う、ということを僕はめったにしないのだが、今回は違った。
ヨースタイン・ゴルデルの『サーカス団長の娘』の新聞広告を見た瞬間に、僕の脳内の何かが激しい反応を起こし、広告をハサミで切り取って紀伊国屋書店に行った。
作者は『ソフィーの世界』など、おもに少年少女向けの本で知られるが、この広告では大人向けの小説とわざわざ記してあった。
予感通りの不思議な魅力の小説で、昨日と今日の2日間で読み終え、本を読む楽しさをたっぷりと堪能させられた。
内容については、ネタバレになるので書けないが、オビの宣伝文句の範囲内で書くと、この小説には沢山の小さな物語が入れ子構造となって織り込まれている。
その中でも「サーカス団長の娘」という小説内物語がたびたび登場してきて、主人公の人生がいつしかこの物語と相似形になって展開していく。
文学作品としては荒削りの部分もあるが、息もつかせぬストーリー展開で、味わい深いゴルデルワールドが繰り広げられていき、面白い小説を探している人にはお奨めだ。
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コメント
tomoさん、こんにちは。時にはこういう本もいいですよね。「カラマーゾフ」を一休みしての気分転換にはちょうどいいかも。僕は表紙のイラストもなかなか気に入っています。
投稿: BANYUU | 2005/03/07 16:40
BANYUUさん、こんにちは。
BANYUUさんのこの記事を読んで早速私も注文しました。
今日届いたところです。
「カラマーゾフ」をちょっと休憩して、先にこちらを読もうと思います。
でもハードカバーだから通勤読書にしては、重いかも。。。
投稿: tomo | 2005/03/07 14:37