愛知万博、1日から手作りの弁当持ち込みはOKだが
愛知万博への弁当持ち込み禁止が大ブーイングを呼び起し(一昨日の記事参照)、ついに小泉首相のツルの一声で、一転、明日4月1日から手作りの弁当に限って持ち込みを認める方針に転換するという。
首相の一声でかくもやすやすと方針転換できるのならば、これだけ不評を買う前になぜ最初から弁当持ち込みを認めなかったのか、という気がする。
会場でレストランを出店している業者たちの「話がちがうじゃないか」というウラミ節が聞こえてきそうだ。
しかし、今度の新方針にもギモンは多いぞ。
そもそも何をもって手作りと判断するのか。コンビニで売っている弁当は不可というが、デパ地下で売っている弁当もダメなのか。
弁当というのは、どこで売っているものであれ、どれもこれも手作りではないのか。それとも機械作りの弁当というのがあるのだろうか。
デパ地下やコンビニの弁当に、買った人が自分でふりかけをまぶしたり、漬物を加えたりすれば、それは手作りといっていいのか。
自分の家の弁当箱や重箱に、買ったお惣菜や買ったお寿司を詰めた場合はどうなるか。
入り口で係員がすべて弁当の中身をチェックして、手作りでないと判定された弁当は捨てさせるのか。
テレビ局は、デパ地下などでせっかく買ったお寿司やサンドイッチを、ゴミ入れに捨てさせられる親子連れの泣き出さんばかりの様子を、ぜひカメラで撮って大々的にニュースで流してほしい。
そうすれば「愛・地球博」だの環境だのという仮面がはがされ、この大いなる地方博がいかに食糧や資源をムダにし、いかに入場客の心を踏みにじる儲け主義丸出しの場であるかが、もっとみんなに周知されることだろう。
食中毒防止のためなどというのが、こじつけの理由に過ぎないことはみんなが知っている。コンビニやデパ地下の弁当は食中毒を起こしやすいという科学的なデータはあるのか。
賞味期限内に食べれば、買った弁当であってもいいではないか。
遊園地やレジャーランド、野球場、公園などのほとんどは、買った弁当を禁止していない。それは、食中毒を起こさないように気をつけて早めに食べることは、個人の判断と良識に属する問題だからだ。
入場客をそんなに信用できないのならば、そもそも時代錯誤の万博など最初からやるべきでないのだ。
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