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2005/04/04

痴漢防止でJR埼京線に女性専用車両

痴漢被害ワーストワンのJR埼京線に、今日から女性専用車両が登場したという。

各紙の夕刊は、女性専用車両の搭乗記のようなものを、女性記者たちが書いている。

隣の車両よりゆったりしているとか、香水のにおいが立ち込めているとか、ほぼ書いてあることは同じだ。

僕は女性専用車両が出来たことはいいことだと思うが、専用でない車両に乗った女性たちは、あいかわらず痴漢の被害に遭うのではないか、と懸念する。

いやむしろ、女性専用車両に乗れない痴漢どもが鬱憤晴らしに、男性と混乗している女性たちを集中的に狙いはしないか。

完全に痴漢を防ぐためには、女性専用車両をもっと増やすか、それでなければ乗客同士がぎゅう詰めにされて互いの体が密着してしまうようなラッシュをなくするしかない。

それにしても、埼京線がなぜ痴漢被害ワーストワンなのだろうか。駅と駅の間が長いため、というが、埼玉在住東京都民のストレスや欲求不満が関係しているのだろうか。

夕刊の女性専用車両搭乗記に、「私にはどこか居心地の悪さが残った」と書いていた女性記者がいたが、この居心地の悪さとは何なのだろうか。

女性専用車両とはいうものの、つまりは「隔離」である。女性を隔離しているのか、男性を隔離しているのか、そのあたりはあいまいだ。

隔離という物理的な手段をとるしかないのは、すべての男性は痴漢になりうる、ということが前提にあるのかも知れない。

これから暖かくなって女性たちが薄着になっていく季節。やっぱり隔離やむなしか、とも思う。

(表の新着情報:「21世紀の歩き方大研究」の21世紀エッセイ「時間の岸辺から」に、「新札への切り替え進む中、2千円札はどうなった?」をアップロード)

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