消された「未来に夢中です」の文字
尼崎のJR列車事故で、脱線車両を取り除く作業をしていた重機のアームに書かれていた「未来に夢中です」の文字。
これはテレビ中継や新聞などで大写しになり、26日のこのブログでも悲しいこの文字について触れた。
ほかのブログでも、ずいぶんとこの文字について触れたものがあった。
同じような指摘が相次いだのか、さすがにこの文字はまずいと思ったのか。いつのまにか、アームの部分に何かを貼るなどして、この文字が消されている。
重機が到着した段階では、救出活動が最優先で、アームの文字がどうのという段階ではなかったのだろう。
しかし文字を消したところで、命を絶たれた106人の未来は戻らない。これからも夢中で生きるはずだった未来は、こなごなに粉砕されて消滅した。
消されれば消されたで、覆い隠すしかなかった「未来に夢中です」が、ますます強い印象で迫ってくる。
(表の新着情報:「21世紀の歩き方大研究」の21世紀エッセイ「時間の岸辺から」に、「尼崎列車事故からGWへの時間の流れ」をアップロード)
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