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2005/05/16

昨日の「新シルクロード」に懐かしの石坂浩二の声

25年前に放送されたNHK特集「シルクロード」シリーズは、一昨年再放送されたものをビデオに録って何度も見た。

その印象が強烈過ぎたせいか、今年のNHKスペシャル「新シルクロード」はいまひとつ、チャンネルを合わせる気にならなかった。

だいいち、喜多郎のあの音楽は、ヨーヨーマの音楽がいくら優れていても、世界が違うという感じなのだ。それに石坂浩二の語りは、あまりにも巣晴らしかった。

昨日、たまたま新聞のテレビ番組欄で、この日放送の回は、シルクロードのアオシスに生まれた鳩摩羅什(クマラジュウ)が主人公で、インドの仏典を大量に漢訳して「色即是空 空即是色」という名訳で知られる、と書いてあったのに引かれて、初めてこの新シリーズを見てみた。

語りの松平定知アナウンサーは、落ち着いた張りのある声ではあるが、何か物足りない、と思って見ていたら、途中から主人公の鳩摩羅什が自分の物語を語り出した。

その声の主がなんと、誰あろう、石坂浩二なのだ。しかも番組の半分以上は、石坂浩二による鳩摩羅什の独白・回想の物語になっている。

この声、これこそがシルクロードの声なのだ。一生懸命がんばっている松平アナには気の毒だが、こうやって交互に声を比較される構成になると、格調というか味わい深さが全然違う。

石坂浩二は毎回誰かの声の役で登場しているのか、それとも昨日の鳩摩羅什役として特別に登場したのかは分からない。

鳩摩羅什のドラマと、懐かしの石坂浩二の名調子。その両方が相乗して、昨日の「新シルクロード」は極めて感銘深い内容だった。

次回以降も見てみようかとも思うが、石坂浩二は登場するのか、内容もこれほど深いドラマになるのか、かえって心配になってくる。

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コメント

TB&コメント有り難うございました。本当になかなか聞けない話が聞けてイイ番組でした。

石坂氏の声が本当に絶妙でしたね。今回のシリーズはいまいちが多かったのでこれだけは当りでした(笑顔)。

投稿: alice-room | 2005/05/16 19:40

alice-roomさん、コメントとTBありがとうございました。
この新シリーズは昨日初めて見たのですが、大当たりでした。石坂浩二さんは鳩摩羅什になりきっていましたね。DVDに録画しておいて良かったです。この話は何度も繰り返して見たい内容です。

投稿: BANYUU | 2005/05/16 19:54

こんにちは

昨夜の放送、私は見逃してしまいました。といいますか、見ることができませんでした。
・・・ではあるのですが、非常に非常に同感です。
NHKの新シルクロードのサイトに「プレイバックシルクロード」というところがあって、その中にある
http://www.nhk.or.jp/silkroad/playback/02b.html
の「あの台詞・あの場面」の、石坂浩二の声、喜多郎の音楽にしばしば聞き惚れています。
記事にしようと思いながら、ゆっくり書く時間がなくて伸び伸びになっています。
もし、書いたらTBさせてください。

投稿: ahaha | 2005/05/17 13:05

ahahaさん、こんにちは。一昨日の放送、見ることが出来なかったとは残念ですね。石坂浩二の鳩摩羅什は、絶品でした。今回の新シリーズの中では、きっと語り草になると思われる内容です。再放送される時にはぜひお見逃しなく。
石坂浩二の声、喜多郎の音楽。どんな記事にされるのか楽しみにしております。

投稿: BANYUU | 2005/05/17 13:39

当時の亀茲国は、今のクチャという都市の辺りで、今は人口40万人。日曜日に見た二十数年前の「シルクロード」では30万人と言っていたので10万人ほど増えている

投稿: asat barat | 2005/11/22 21:55

第一節::羅什誕生前後の亀兹国(KÜSAN)について
  羅什について
 鳩摩羅什(くまらじゅう)

 鳩摩羅什(くまらじゅう)は、中国の後秦時代の訳経僧である。 経・律・論の三蔵に通じていたので、羅什三蔵(らじゅうさんぞう)とも称された。
 父はインド出身の貴族であった鳩摩羅炎(くまらえん)、母は亀茲国王(きじこくおう)の妹の耆婆(ぎば)である。 七歳のとき出家し、諸国を遊歴して仏法を学び、故国に帰って大乗仏教を広めた。
 亀茲国を攻略した前秦(ぜんしん)の王符堅(ふけん)に迎えられたが、前秦が滅亡したため、前秦の将軍呂光(りょうこう)父子の保護を受けて涼州(りょうしゅう)に留まった。 その後、後秦の王姚興(ようこう)に迎えられて、弘始(こうし)三年(401)長安に入り、その庇護のもと国師の待遇を得て、訳経に従事した。
 羅什が訳した経論は、『出三蔵記集(しゅつさんぞうきしゅう)』によると三十五部二百九十四巻といわれ、『開元釈教録(かいげんしゃっきょうろく)』によると七十四部三百八十四巻にのぼるという。 その代表的なものに、『妙法蓮華教』『大智度論』『中論』『百論』『十二門論』などがる。
 その訳文は、内容・文体ともに優れているため、以後の仏典漢訳の規範となり、中国の大乗仏教の発展に大きな役割を果たした。
 鳩摩羅什(くまらじゅう)は死に際して、自ら訳出した経の正しさを証明するため、「我が訳経が正しければ、不浄の我が身は焼けても、舌は焼けずに残るであろう」と遺言し、荼毘に付したところ、その言葉どおり舌は焼けなかったと伝えられる。
 
  一、今のクチャ(庫車)
現在のクチャは、当時の亀茲国は、今のクチャという都市の辺りで、今は人口40万人。住民の90%以上をウイグル族が占めるイスラム教徒の町ですが、キジ国時代は仏教文化が非常に栄えてたそうです新疆ウイグル自治区を東西に横断する天山南路は、北に天山をのぞみ、南はタクラマカン砂漠と接する古代のシルクロードで、現在は重要な幹線道路となっている。
古代亀茲地区には現在なお500余りの仏教石窟があり、1万平方メートル余りの壁画が残され、これら壁画に描かれた音楽舞踊のポーズは数十種にも上っている。史料の記載によると、亀茲楽は漢代の楽府(歌曲を司る役所)が集めた詩歌の中に入っており、隋代になると、形式の異なる3種類の楽舞が中原地区で流行していた。今日、その名前は伝わっているが、現代人は数少ない壁画でこうした音楽舞踊の形態をみることしかできない。

 古亀茲は新疆南部のアクス地区に位置し、漢代の西域36カ国中、最大の都市国家。西のインド、ガンダーラ仏教の流れを汲み、東の新疆以東と内地の仏教へとつなぐ、中国に仏教が伝わった最初の地である。この東西文化の合流地帯で、広く長所を取り入れ、さまざまな要素を集めて、しかも地方色豊かな楽舞芸術が生まれた
天山南路最大のオアシス、クチャは、かつて亀国(きじこく)と呼ばれ、東西貿易の中継地として繁栄していた。ウイグル族が人口の大多数を占める。クチャで有名なものは、舞踊と果物である。
クチャの見所は、近郊に広い範囲で広がるキジル千仏洞、スバシ故城、クスルガハ烽火台、クムトラ千仏洞など数多くの仏教遺跡である。
 二、 亀兹の人種と言語
これまで漢代から五胡十六国時代まで、中国と亀兹との間に浅からざる交渉があったことがしられたが、さらに羅什が生きた時代の四、五世紀における亀兹の情勢についてみてみよう。これに先立って、この頃の亀兹の国人の人種と言語について触れてみたい。
四、五世紀における東トルキスタンの人種がアーリア人種であることは定説であるといってよい。
 トルキスタンと言う語は、イラン語で「トルコ人の国」の意味をもつが、これで分かるように西域の住民はその大部分がトルコ人である。トルキスタンという事が記録に現れるのはそんなに古いことではなく、せいぜい六世紀頃からのことなのである。ではそれまで西域にはどんな民族が腰をすえていたのだろうか。これについて羽田亨は『西域文明史概論』で、
 ㈠ この地方で行われているトカラ(Tkhara)語・ホータン(Khotan)語・ソグド(Sogd)語がいずれもインド=ヨーロッパ語族であり、これを用いた人種はアーリア人種とみられること
 ㈡ ル・コック(LeCoq)ピチャン、トルファンで発掘された人骨をイラン人種としていること
 ㈢ スタイン(Stein)が、ホータンのダンーダン・ウイリク(Dandan-Uiliq)で発見した羽目板にみえる婦人の容貌は、イラン人の型とみられること
 ㈣ 『魏書』西域伝に、「その王(亀兹王)は頭に綵の帯をかけ、これを後に垂らして金獅子の牀に座る」とみえるものは、イラン系の風俗をおもわせること
などから 、西域(今の新疆)の人種はアーリア人種のうちのイラン系民族とされている(同書十五ページ)

投稿: asatbarat | 2005/11/22 21:57

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