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2005/05/27

「西域のモナリザ」の魅惑的な視線

「モナリザ」の本家はパリ・ルーブルにあるダ・ヴィンチの絵画だが、「○○のモナリザ」と賞される各地の美術品も、本家にひけをとらないくらい魅力的なものが多い。

まずは「オランダのモナリザ」。デン・ハーグのマウリッツハイス美術館にあるフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」で、微笑んでいるわけではないが、青いターバン姿で振り返っている表情の美しさは、比類がないほどだ。

つぎに「東洋のモナリザ」。これは、カンボジア・アンコール遺跡の中のバンテアイスレイの中央神殿に刻まれた彫像で、作家のアンドレ・マルローがあまりの美しさに惹かれて盗み出そうとしたことで世界的に有名になった。

「敦煌のモナリザ」といわれるのは、莫高窟259窟の「禅定仏像」で、これはまさしく謎めいた微笑みを浮かべている。

莫高窟では57窟に敦煌一の美菩薩とされる菩薩の壁画があり、作家の井上靖さんや画家の平山郁夫さんが「敦煌の恋人」として惚れ込んだほどだが、「モナリザ」の名は259窟の方に譲っている。

0505271さて、僕が今日、見てきたのは世界初公開とされる「西域のモナリザ」である。

江戸東京博物館で開催されている「新シルクロード展」の目玉であり、4月17日に放送されたNHKの「新シルクロード」4回目で取り上げられた(僕はこの回を見なかったのだが)。

西域南道のかつての王国ホータンの都ダンダンウイリクから発掘された壁画の如来図だそうだが、かわいらしい女性の顔で、目つきがとても印象的だ。

ふっくらとした丸顔で、口元はうっすらと微笑んでいるようにも見える。何を見ているところなのだろうか。

こういう顔の女性は、現代の日本でも見かけるような気がする。いつも静かになぞめいた微笑みを浮かべていて、ときどきこんな表情で何かを見る女性。

あなたの周りにもいませんか。

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