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2005/06/05

ホコテンに迷い込んできた車はどうするか

05-06-05_17-16都心の幹線道路での歩行者天国は、交通渋滞解消などの理由からしだいに縮小されてきているが、新宿通りのホコテンはいまも日曜日ごとに健在だ。

ここのホコテンは荒天でない限りは、ほぼ正午からスタートとなる。

ほぼ正午からというのは、ホコテンの開始は、新宿通りの交通信号の電源を落とし、赤も黄も青も全てののランプが消えた時が合図らしく、この信号を消して回るのがたった一人のお巡りさんの仕事なのだ。

一部の信号は消えているのに、そのほかの信号はまだ点いていたりして、全部が消えるまでに7、8分の時間差が生じる。

全部の信号が消えて、だれからともなく歩行者たちが車道にわらわらと出始めると、その時点がホコテンの成立である。

ホコテンになることを知らずに、車道には多くの車が駐車している。

たいていのドライバーは、いつの間にかホコテンになっていることに驚き、バツが悪そうに運転席に座ると、ノロノロと車を動かし、車道を散策する歩行者の邪魔にならないよう細心の注意を払いながら、脇道へと右折か左折して、ホコテンから脱出しようとする。

ドライバーたちは、恐縮して小さく身を縮めているように見える。

こともあろうに、信号が消えているのが目に入らないのか、わざわざ外からホコテンに迷い込んでくる車も少なくない。

「あれえ、おかしいなあ」という表情のドライバーたちが、懸命に抜け道を探そうとノロノロ運転をしているのを見るのは、なかなか面白いものだ。

カッコいい高級車などで、助手席にカノジョを乗せている場合は、要注意だ。

運転しているオトコは、自分がホコテンに気づかずに入り込んだことに、すっかり腹を立てていて、顔が真っ赤になっている。

こういうケースはえてして、歩行者であふれる車道を、怒りに満ちてぶっとばす。脇道に曲がるのはメンツにかかわるといわんばかりに、ホコテンが途切れる反対側の端まで、歩行者を威嚇しながら通常速度で走ろうとする。

歩行者天国というからには、歩行者は車に気をつけなくてもいい場所のはずだが、ホコテンでもぶっとばすヤカラが後を絶たないのは困ったことだ。

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