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2005/06/11

阪神の金本がセパ全12球団から本塁打

阪神の金本が、昨日の日本ハム戦で2本の本塁打を放ち、これでセパ12球団すべてのチームからホームランを打った、と今朝の新聞にある。

昔から気分的・心情的・情緒的な阪神ファンではあるが、野球のことなどまるで知らない僕は、この新聞の見出しは誤りではないか、と一瞬思った。

金本がセパ交流試合でパリーグ6球団すべてからホームランを打ったとしても、11球団から本塁打が正しいのではないか。

ところが、これが無知ゆえの浅はかな愚問であったことを僕は知る。金本は阪神に移籍する前は広島にいたのだ。

その時期に金本は、阪神から40本ものホームランを打っている。

昨日の金本のサヨナラ本塁打で、僕は一昨年の日本シリーズ第4戦を甲子園球場で観戦した夜のことを思い出した。

白熱した試合は5対5のまま延長に入ることになり、時計の針はその時点で10時を回った。

球場のアナウンスが、この後の梅田方面行き電車の時刻を繰り返し告げる。もはや電車の本数は多くない。満員の観客の一部が、さみだれのように帰り始める。

僕は迷いに迷った結果、帰りの電車がパンク状態になる前にと、後ろ髪を引かれる思いで、球場から抜け出して駅に向かった。

そして乗った阪神電車には、同じように試合途中で球場を出てきた人たちがほとんどだった。

電車が動き出してまもなく、携帯ラジオを聞いていた乗客が叫んだ。「金本がサヨナラホームランや!」

車内にどっと歓声が上がり、拍手がわいた。あちこちから、「しもたな。帰るんやなかった」という声が聞こえた。

僕もその瞬間は、もうちょっと辛抱して球場にいたら、という後悔でいっぱいだった。

しかし、冷静になってからいろいろ考えてみると、あの時、もしも僕が途中で帰らずに球場にいたら、金本のサヨナラホームランを目の当たりにすることが出来たかというと、それは疑問だという気がする。

金本の劇的なホームランは、10時を過ぎて、僕を含めた観客の一部が帰り始めたという、すべての事実の総和の上に起こった出来事であって、あのときの観客たちの行動が少しでも異なっていたならば、試合展開もまた微妙に違っていただろう、と思うのだ。

ラッキーな出来事も、不幸な出来事も、すべてはそれまでに起こったあらゆる出来事(無関係に思える遠くのことであろうが、些細なことであろうが、風の吹きかたのような自然現象であろうが)の、総合的な積み重ねの結果であり、それらすべての相互作用の結果である、というのが、日本シリーズでの金本のサヨナラ本塁打を見逃した僕が悟った哲学である。

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