新潟駅前に花で出来たサッカーボール
新潟駅前の柳の木々の下に、真ん丸い形に切りそろえられた花の球が続いている。
赤、ピンク、紫、白。見事なまでに丸い。
これは、サッカーボールなのだ、とすぐに気づく。
しばらく前には考えられなかったことだが、新潟はいつの間にかサッカーの街になっている。
02年の日韓共催サッカーW杯は、新潟スタジアムが公式試合会場の1つとなり、地元のアルビレックス新潟は03年11月にJ1昇格を実現させた。
新潟の街を歩くと、いたるところでサッカー熱気が感じられて、驚ろかされる。
豪雪とコシヒカリ、そして田中角栄くらいしか全国に名をはせるものがなかった新潟も、サッカーを中軸にすえて新しい中核都市としての生き方を模索しているかに見える。
夏の全国高校野球では、僕の出身高校は一度も甲子園に行ったことはなく、ほかのチームもなかなか上位には入れない。
大相撲も、昔は羽黒山という名横綱がいたことは聞いているが、その後はほとんど地元勢の活躍を聞かない。
こうした中でサッカーは、越後人の粘りと底力を見せ付けることが出来る格好のスポーツなのかも知れない。
新潟駅の土産物店には、サッカーまんじゅうやサッカーせんべいなど、丸いお菓子が何種類も並んでいた。
サッカーチームの名称のアルビレックスは、白鳥座の二重星「アルビレオ」からきていて、「飛翔する白鳥の王」というような意味らしい。
地方都市の衰退が進む中、新潟は独自の道を模索して、天まで飛翔していくことが出来るだろうか。
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