バイクで機動的に檀家回りをするお坊さん
地方のお盆は1カ月先だが、東京地方ではいまがお盆の最中。
蒸し暑い中を、袈裟姿のお坊さんが路地裏からバイクをひっぱって現われた。
檀家回りのかき入れ時なのだろう。表道路に出ると、お坊さんは座席の下からヘルメットを取り出して、手馴れた様子でかぶる。
そして袈裟姿でバイクにまたがると、さっそうと走り出した。
こうしてみると、ちょっと目にはとてもお坊さんには見えない。これで猛スピードを出したら暴走族も真っ青だ。
お坊さんといえば、僕のイメージでは徒歩かせいぜい自転車くらいと思っていたが、バイクで檀家回りをするお坊さんはいま、たくさんいるのだろうか。
ネットで調べてみたら、「お坊さんがバイクに乗るワケ」という面白い記事をみつけた。
それによると、お坊さんたちがバイクに乗り始めたのは、袈裟の乱れがないスクーターに乗ってみたら機動的だということで、たちまち広がっていったようだ。
いまでは、袈裟の乱れもなんのその、なんと米国製の大型オートバイ、ハーレー・ダビッドソンを愛用するお坊さんライダーもいるという。
僕が以前読んだ、「神様はハーレーに乗って」 (ジョーン・ブレイディ)という小説では、ハーレーを乗りまわしてあちこちに出没する行動的な神様が出てくる。
お坊さんといえども人の子、猛暑の中を駆け足で檀家回りをするよりも、2輪で効率よく回って余裕を持ってお経をあげるほうが、はるかに仏の道にかなっているともいえる。
ま、交通事故にはくれぐれもお気をつけて。
檀家でお酒やビールを奨められても、飲んだら乗るな、をお忘れなく。
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