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2005/07/14

後を絶たないマンションなどの勧誘電話

ブログの作成中など手が離せない時に限って電話が鳴る。

相手が電話番号を非通知にしていると、着信を受け付けない設定にしているが、電話番号は表示されている。

重要な電話だったら困るので、いちおう出てみる。

「こちら○○の△△ともうします。このたびは新築マンションのご案内で電話させていただきました」

またか、とうんざりしながらも、僕は聞きただす。「この電話番号をどうやって調べられましたか」

以前なら、どの電話もハンで押したように、「お客様のお名前が掲載されている名簿からかけさせていただいております」という返事が返ってくるのが常だった。

どういう名簿かと聞くと、「お客様が以前、なにかの商品を購入されてユーザー登録された時のデータを、名簿業者から購入しております」と正直に応える相手もいた。

ところが、個人情報保護法の施行によって、この説明のくだりがハンで押したように変わった。

どの電話の主もみな、「地域の局番をもとに、番号を順にかけています」というのだ。

「では、相手が誰かも分からずに、ランダムに電話しているのですか」と聞くと、「そうです。ですからお宅さまのお名前も分かりません」という。

この説明は本当だろうか。番号を順にかけていくようなムダなことをやっていて、はたして1日に何件かの成約を取ることが出来るのだろうか。

僕は、こちらから見えないからそのような説明をしているだけであって、相手の手元にはバッチリと名簿が広げられてあるのが見えるようだ。

そもそも、個人情報保護法の施行前に、名簿業者から購入した名簿のたぐいを、法が施行されたからといって棄却処分にするとはとうてい考えられない。

それどころか法の施行後も、漏洩した個人情報や売却された各種名簿をもとに、個人情報を水面下で販売する業者は後を絶たないのでは、という気がする。

今年10月1日には、5年に1度実施される国勢調査がやってくる。

前回も前々回も、こんなに細かい事柄をなぜ調査するのかと疑問に思う項目が少なくなく、そういう項目については回答を保留した。

たとえば集合住宅の場合、何階建ての何階に住んでいるか、という項目はどうして必要なのか、と思う。漏洩した場合に、防犯上の危険は極めて大きいように思う。

国勢調査と個人情報保護をめぐって、今年は問題が噴出しそうな予感がする。

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