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2005/07/22

かぐや姫が要求した「火鼠の皮衣」はアスベスト?

竹取物語で、かぐや姫が5人の求婚者たちそれぞれに、捜し求めてくるように要求した難題の1つが、唐にあるといわれる「火鼠の皮衣」だ。

これを探すように言われた右大臣あべのみむらじは、四方八方手をつくし、大金を積んでようやく唐の人から買い求める。

皮衣を見れば、金靑(こんじょう)の色なり。 毛の末には、金の光さし、ささきたり。 寶(たから)と見え、うるわしき事ならぶべき物なし。
ところがかぐや姫は、本物ならば燃えないはずだと疑ってかかる。
火の中にうちくべて焼かせ給うに、めらめらと焼けぬ。
今日の日経新聞の夕刊によれば、かぐや姫が要求した「火鼠の皮衣」は、アスベストのことだった、と書いている。

アスベストは、蛇紋石などの地中の鉱物が地熱や地殻変動で細い糸状になったもので、紀元前2000年以上も昔から、エジプトやギリシャで使われていたという。

火鼠の皮衣がアスベストだとすると、かぐや姫がほかの4人にそれぞれ探させた、佛の御石の鉢、蓬莱の玉の枝、龍の頸の五色の玉、燕の子安貝、についても単なる空想の産物ではなく、当時の東西交易などで取引されていた何かの貴重な品のことだったのではないか、という気がしてくる。

この竹取物語は世界最古のSFともいわれるが、かぐや姫が地球に送られたのは、月の世界で罪を作ったためだ。

月から迎えに来た人たちの中の王とおぼしき人が、そのことを翁に言うくだりは印象的だ。

「かぐや姫は、罪をつくりたまえりければ、かく賤しきおのれがもとに、しばしばおわしつるなり。罪の限り果てぬれば、かく迎うるを翁は泣き歎く、能わぬ事なり」

かぐや姫が月で犯した罪とは何だったのか。おそらく‥と妄想をめぐらしてみる。

教えて!goo」でも、この質問が出されていて、その回答を見るとズバリ、「共同体の性的タブー違反」としている。

かぐや姫は、月の世界では高貴な身分であり、20歳くらいの美しい女性であったと思われる。

その過ちの相手は誰であったのか。なぜ発覚したのか。裁きの場で、かぐや姫はどんな釈明をしたのか。

過ちの相手はどのような罰を受けたのか。

月に戻った後、かぐや姫はどんな生活を送ったのだろう。

物語に書かれていないかぐや姫の業(ごう)に、あれこれと思いをめぐらせるのは楽しい。

(表の新着情報:「21世紀の歩き方大研究」の21世紀エッセイ「時間の岸辺から」に、「会社人間を辞めてから、重要な訃報も知らないまま」をアップロード)

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