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2005/07/28

シャトルの断熱タイル落下への対処法

スペースシャトル・ディスカバーの断熱材の落下は、なんともおそまつだ。

十分な点検をせずに、打ち上げを急いだツケともいえそうだ。

断熱材は、外部燃料タンクから剥離しただけでなく、シャトル本体の機体底面からも落下した可能性があるという。

断熱材は、セラミックのようなタイルを一枚一枚貼り付けているというが、技術の粋を結集したにしては、なんとも原始的なやり方のような気がする。

貼り付けるのではなく、コーティングのように吹き付けてしまえばいいのにとも思うが、さまざまな理由でそれが出来ないのだろう。

乗組員の野口聡一さんが船外活動で修復を試みるというが、修復が不可能な場合は、どうやって帰還させるのだろうか。

素人考えだが、シャトルが地上に帰還する時には、大気圏に猛スピードで突入するから機体が高熱の火の玉のようになるのであって、少しずつ高度を下げてくれば、高熱は避けられるのではないか。

それとも、猛スピードで突入しないと、いつまでも地球を周回する軌道から戻れないということなのだろうか。

こういう時に、宇宙の便利屋のような商売をするベンチャー企業があれば、いい仕事になるかも知れない。

その企業のオフィスは、国際宇宙ステーションのあたりに浮かんでいて、シャトルや宇宙船に故障や不都合が生じたら、ただちにレスキュー隊としてかけつける。

今回のケースなら、断熱タイルを持ってかけつけ、野口さんたち乗組員と共同作業で、破損した断熱材を修復・補強する。

とはいえ、今回はそんなことも夢想していられないので、とりあえずは国際宇宙ステーションに乗組員を退避させることも選択肢だろう。

その後で、ディスカバリーをすてて、ロシアの宇宙船でも打ち上げてもらって、それで地球に帰るというのも、賢明な方法かも知れない。

アメリカやNASAは、メンツにこだわって無理をしてはならない状況だと思う。

(表の新着情報:「21世紀の歩き方大研究」の21世紀エッセイ「時間の岸辺から」に、「毎秒、400兆個のニュートリノが人体を通過している不思議」をアップロード)

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