東京厳戒、アルカイダの次の標的は日本?
ニューヨーク、マドリード、ロンドンとくれば、もはや誰もが考えていることは同じだ。
今日の夕刊紙には「8月東京テロ」の大見出しが踊る。
駅には、お立ち台の警察官が目を光らせて、ものものしい雰囲気になっている。
アルカイダが、アフガン戦争とイラク戦争に積極的に加担した国をテロの標的とするのならば、この次は日本が狙われると考えるのは自然な発想だ。
当初は米英へのお付き合いからイラクに派兵した国々も、いまは多くがすでに撤退し、あるいは近々撤退する意向を表明している。
さまざまな国がイラクから撤収していく中で、アメリカに無批判についていってる主要国は、あと日本くらいしか残っておらず、日本の自衛隊の位置は突出している。
地下鉄やJRなどの公共交通機関は、ラッシュ時の手荷物検査も出来ないため、警察官がにらみを効かせるくらいでは何の抑止力にもならないだろう。
マドリードの列車爆破は別として、NYとロンドンは金融街の中枢地域が攻撃されている。このことを考えると、東京では兜町や丸の内は最も警戒が必要だろう。
原発や在日米軍は、そもそも警戒が厳しくて近づくことが難しいことや、市民を巻き添えにして大きな衝撃を与えるというテロリスト側の戦略からして、可能性は低いと思う。
むしろ虚を突かれる恐れのあるのは、東京ドームなどの球場やサッカー場、六本木ヒルズや汐留シオサイトなどの巨大ビルであろう。
東京ばかりを警戒しているうちに、愛知万博が標的になる心配もある。ここがやられたら、日本のメンツは丸つぶれになる。
もっと怖いのは、250キロ走行中の東海道新幹線が爆破されることだ。犠牲者の数はどれくらいになるのか見当もつかない。
テロリストたちが自爆覚悟で大規模な攻撃を仕掛けてくるならば、僕たち個々人はいくら気をつけたところで防ぎようもない。
不幸にして巻き込まれるか、幸運にも紙一重の差で逃れることが出来るか、すべては運まかせといっていい。
コイズミ・ポチの性格からして、アメリカがイラクにいるうちに日本が自衛隊を引き揚げることはあり得ない、と考えるべきだろう。
東京テロと、東京大地震と、どちらが先に発生してもおかしくない。どちらも危険水域が近づいてきている。
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コメント
選挙の結果、自衛隊を派遣するような政権を選んだのは、日本の有権者全体の選択の結果なのだと思います。
僕も自衛隊派遣反対の気持ちを込めて投票してきましたが、そうした有権者は多数ではなかった、ということではないでしょうか。
投稿: BANYUU | 2005/08/27 15:26
>イラク戦争を強く支持して自衛隊を派兵しているのは、
>僕たち日本人すべての選択の結果だということを
いや、私は選挙に棄権したことないですし、自衛隊派遣反対で投票してきましたけど・・・?w
投稿: とりすがり | 2005/08/27 11:47
突きつけられているのは、民主主義そのものへの疑問のような気がします。ブッシュ、ブレア、コイズミの軍事暴走強硬路線が、民意を全く反映していないものならば、虚構でしかない民主主義のまやかしこそが問題です。
しかしこれらが、何らかの形で民意を反映しているならば、あるいは大半の国民が指導者のやることを黙認しているならば、その国民一人一人の責任も免れないと思います。
テロリストを糾弾することは簡単ですが、イラク戦争を強く支持して自衛隊を派兵しているのは、僕たち日本人すべての選択の結果だということを、みんなが自覚しておく必要があるでしょう。
投稿: BANYUU | 2005/07/10 10:43
靖国にしても、郵政にしても、政治家としての信念を、「我を通すこと」だと思っている小泉首相にはあきれ果てます。
G8が世界に誇る「民主主義制度」のもとで、ブッシュやコイズミを指導者にいただいているのは私たち自身。おっしゃるような危険は当然あるでじょうね。
投稿: Rough Tone | 2005/07/10 09:42