梅雨の晴れ間、入谷の朝顔市にぎわう
去年のこのブログに、「朝顔市を楽しむ3つの鉄則」を書いてからもう1年になる。
この時に書いた鉄則をおさらいしておくと‥‥。
1、初日がベスト、3日目は避ける。
2、まず鬼子母神に参拝すること。
3、買った朝顔は宅配便にせず、苦労しながら持って帰る。
今年は、昨日が初日だったのだが、あいにくの雨。
しっとりしていて雨中の朝顔市もいいかな、と思ったが、買った鉢を傘をさしながら持ち帰るのはいささか大変だ。
そこで今年は、初日がベストという原則を譲って、2日目の今日、朝顔市に行ってきた。
まず鬼子母神に行って去年のお札を納め、参拝した後であたらしいお札を買う。
この時、一人一人の客が買うたびに、火打石でカチッと火花を散らして、お札を清めてくれるのが有難い。さすが「恐れ入谷の‥」だけある。
今日は昨日の初日に出控えていた人たちが、どっと繰り出して、100軒の出店が並ぶ歩道は、大変な人の渦。
朝のうち、地元の幼稚園児たちが先生に連れられてやってきて、売り手のおじさんから説明を聞く光景も。園児たちが選んで先生が1鉢を買ったのは、みんなで水やりなどをして育てるのだろう。
人の波は時間とともに膨れ上がって、午前10時ころには、朝顔を買い求める人と進む人、戻る人らで身動きができない。
明石の歩道橋事故に似た状態になってきた、と思ううちに、雑踏に押されて足の踏み場を失ったオバサンが、朝顔の鉢が並ぶ売り場に転倒するなど危険な状態も。
わずか400メートルほどの区間の狭い歩道に、3日間で60万人の人出があるというのは、いかにも一極集中しすぎのような気もする。
今年行ってみて気づいた4番目の鉄則を新たに追加しておきたい。
4、午前中の早めに行って買い求め、混雑し始める前に抜け出す。
押し合いへし合いになってからでは、ゆっくり品定めをしていることも出来ないし、買った鉢は人ごみでもみくちゃにされてしまう恐れがある。
下町の夏の風物詩は、ゆとりを持ってあくまで早め早めに行動するのが、楽しむための秘訣といえよう。
(表の新着情報:「21世紀の歩き方大研究」の21世紀エッセイ「時間の岸辺から」に、「パリ五輪の夢を阻止した立役者は、フランス憎しのアメリカ」をアップロード)
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