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2005/08/03

航空機炎上、309人全員がシュートで脱出

飛行機に乗ると、離陸の直前に、非常時の注意事項についての説明がある。

以前は、アナウンスにあわせて客室乗務員が身振り手振りで案内していたが、最近はモニターテレビ画面で映像付きで説明することが多くなった。

説明は大きく分けて、酸素マスクの使用法と、脱出シュートの使い方に分かれている。

このうち酸素マスクについては、機内の気圧低下などで、マスクが降りてきて実際に使用する事態は結構ひんぱんにあるようだ。

しかし、脱出シュートについては、実際にこれを使って乗客たちが脱出する事態は、あまり聞いたことがないように思う。

一生懸命、説明されているわりには画面を見ている人も少ないようだ。

僕は脱出シュートを使うようなケースはめったになく、万一の場合は脱出シュートを使う以前に、墜落や爆発するケースがほとんどではないか、と思っていた。

日本時間の今日未明、カナダ・トロントの国際空港で、エールフランスのエアバスが着陸後にオーバーランして、炎上。

乗客・乗務員309人が炎上する直前に、脱出シュートから機外に逃げて、43人が軽いけがをしただけで1人の犠牲者も出なかった、というニュースには目をみはる。

全員が脱出した直後に機体全体が火に包まれたというから、脱出シュートは文字通り命綱となった。

煙が立ちこめ、炎も見える状況で、よくパニックにならずに、全員が順序良くシュートから滑り降りたものだと感心する。

脱出シュートを使う非常時には、荷物は持たないで、というのが絶対的なルールである。

すべての乗客の大切な荷物を捨ててでも、1人でも多くの乗客の命が助かることの方が優先する。

この時に、自分1人くらいは荷物を持っても大丈夫だろう、という考えを起こすものがいると、すべてがぶち壊しになって、多大な犠牲を出す原因となる。

またハイヒールを履いたままシュートをすべると、尖ったヒールでシュートを切り裂く可能性があるため、かかとの固い靴は脱ぐ必要がある。

今回のトロントでの309人全員脱出の教訓は、あとで詳しく分析・解析を行って、飛行機に乗るすべての乗客が手軽に読めるようなパンフレットにまとめてほしいものだ。

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» エールフランス機、トロント空港で炎上 [モントリオ~ルから、ボンジュ~ル <ま~くんの写真集と日記>]
トロント・ピアソン国際空港で、雷雨の中、着陸に失敗した、パリ発のエールフランス358便は、大幅にオーバーランし、滑走路から外れて炎上したものの、309人の乗客乗員全員は、奇跡的に脱出した。 297人の乗客と、12人の乗員のうち、43人の負傷者がでており、そのうちの22人... [続きを読む]

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