日経の「愛ルケ」、ついに冬香を殺しちゃった!?
日経新聞の朝刊掲載小説、渡辺淳一氏の「愛の流刑地」(通称、愛ルケ)が昨日から大変なことになっている。
どう大変かというと、これはまあ一言でいうのもなかなか困難なのだが、これまで毎朝の紙面で延々と繰り返されてきた不倫の情事の最中に、愛ルケ愛読者の意表を突く衝撃のストーリー展開となったのだ。
作家の菊治が、これまでの情事の時と同じように、ヒロインの人妻冬香の首をたわむれに締めたところ、明らかにこれまでの首絞め遊びとは様子が違う。
昨日の最後の3行は、渾身の力をふり絞って締め付けると、突然、「ごわっ」という音とともに声が途切れて、冬香の顎がかたんと沈む、というところで終わっている。
今日はどうなったかと、はやる思いで読んでみると、昨日までは「花火」という章だったのが、今日からは「風死す」という暗示的な不吉な章に変わっている。
菊治は、まだ冬香に話しかけてみたり呼んだりしているが、身動き一つしない冬香に不安な気持ちがつのってくる。
今日の最後は、「風死す」という瞬間が、いま冬香の上に訪れたのか、というなぞめいた問いかけで終わっている。
愛ルケのサイトやブログはいろいろ作られているが、このブログに寄せられているコメントは、本当に死んだ、という見方と、死にまねをしているだけ、という見方に分かれている。
まあともかく、前回の「失楽園」とは全く異なる結末にしたい、というのが作者の意気込みのようなので、どうやら本当に死んでしまった、という見方に僕は一票を投じる。
ベッドシーンにいい加減に飽き飽きしてきたところなので、このあとどんな展開になっていくのか、そのほうがむしろ興味津々だ。
タイトルの「流刑地」という言葉から察するに、菊治も、そして死んだ冬香すらも、これから厳しい流刑の道を歩むことになるのだろうか。
あるいは、菊治の逮捕とそれに続く裁判というところまでいく前に、破綻と絶望の不条理の極みで、余韻と未練を残しながら終わっていくのかも知れない、と思ったりする。
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コメント
yamaさん、あり得ないことではありませんね。
もしかして、小説は淳一さんの私生活と完全にシンクロしていて、菊治が冬香を殺した日に、現実の淳一さんも実は‥‥なんて想像してみたり。
投稿: BANYUU | 2005/09/24 16:02
ポルノ作家はエロ小説の完結まで原稿を日経に送っており、冬香が死んだ日に淳一もこの世を去っていたという、後日談にならないものだろうか。
投稿: yama | 2005/09/24 09:28
僕が新聞連載小説を読むなんて、「朝のガスパール」以来、13年ぶりの珍事です。読むというよりは、つまみぐいですけれども。
投稿: BANYUU | 2005/08/28 11:07
わぁ、意外・・・。
なにが意外かというと、「愛ルケ」の展開ではなくって、お読みになってらっしゃるってことが(x_x)☆\(-_-メ)バキ
投稿: ahaha | 2005/08/28 02:16