旧暦7月7日が七夕なのは、月の形が船になるため
マスメディアのせいか、七夕はすっかり新暦の7月7日で定着しているが、今月11日は旧暦の七夕だ。
なにげなく天文年鑑を見ていて、七夕には本来、旧暦の7月7日でなければならない理由があることを初めて知った。
それは、月の形である。
この日、彦星は年に一度、天の川を渡って織女星に遭うのだが、どのような方法で天の川を渡るのだろうか。
それは月の船である。旧暦7月7日の月は、きれいな船の形になって、宵の空に輝くのだ。
新暦の今年7月7日は新月の直後で、月の姿はどこにもなかった。これでは天の川を渡る方法がない。
こうしてみると、年中行事とりわけ月が関係してくる行事は、旧暦でなければならないものが少なくない。
その最たるものは、中秋の名月だろう。どんなに新暦が定着しても、これは旧暦8月15日以外ではあり得ない。
今年の中秋の名月は9月18日になる。
その後の、十三夜は旧暦9月13日で、この日の月を栗名月と呼ぶ。今年は10月15日が十三夜だ。
ときには旧暦に立ち返って季節をみてみると、新暦とはまた違う味わい深いものがある。
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