台風のエネルギーの源は太陽
また台風が近づいてきている。
昔は台風といえば、九州や四国が通り道の定番だったようが、このところ東海・関東地方を狙う台風が多くなっているように感じるのは、気のせいだろうか。
台風はある日突然に発生するのが不思議だ。南の海上にあった熱帯低気圧が、温かい海水のエネルギーを蓄えて台風として発展する、というのは理屈として分かっても、無から有が誕生するようでなんとも不思議だ。
南の海上には、初夏から秋にかけて、台風の卵がウヨウヨと発生し、そのほとんどは熱帯低気圧のまま衰退していく。
台風に大化けするのは、そのうちのほんの一部だ。どんなきっかけで台風への道を進むことになるのか、何か必然的な要因があるのだろうか。それともまったくの偶然か。
いったん台風になると、雪だるま式に海水のエネルギーを吸収していって、どんどん大きくなっていく。
上陸・接近で多大な被害をもたらす台風のエネルギーは、もとを正せば海水を暖め続ける太陽の膨大なエネルギーなのだ。
大雨も同じように、太陽で温められて蒸発した海水などが地上に降り注ぐもので、これも太陽エネルギーの変形だ。
人間が台風をコントロールして、荒々しいエネルギーを電力に変換し、水不足の地方に適度な雨をもたらすように誘導していくことが出来るのは、いつころのことかと思いをめぐらせる。
あと20年たった2025年には、技術の力で台風を手なづける世の中が実現しているだろうか。
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