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2005/09/09

パリからのモブログ・4日目

今日はパリ発祥の地シテ島を中心に歩く。

まずは最高裁判所などが入る裁判所の建物へ。裁判官や訴訟関係者が行き交う中、観光客が自由に入って見学できるというのは驚きだ。

隣接するコンシェルジュリーは、大革命時代の恐怖政治の象徴となった旧牢獄。マリー・アントワネットが収監されていた独房には、黒い衣を着た人形が椅子に腰かけていて、うらさびれた感じが哀しい。

その裏手のサント・シャペルは、13世紀に作られたパリ最古のステンドグラスがキラキラと繊細できれいだ。

次に行ったノートルダム大聖堂の中は観光客でごった返し、絶えずフラッシュが光っていて、静謐な雰囲気がないのがちょっと残念。

ノートルダム大聖堂は、橋を渡ったセーヌ左岸から眺めるのが、一番落ち着いた感じがする。写真はその場所から撮ったもの。

僕のこの日の最大のお目当ては、中世美術館の「貴婦人と一角獣」のタペストリーだ。人間の五感を寓話的に描いたとされる5枚と、「我ただ一つを欲するのみ」という文字の入ったナゾの6枚目がみもの。

この6枚目が意味するところは、即物的感覚と物質的所有の空しさのようなもので、いわば色即是空に通じるものがあるのではないか、という気がした。

今日は一日中、ケータイからココログにアクセスすることが出来ず、どうなったのか心配だった。幸い、この時間にはようやくアクセス出来るようになったが…
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