使用18年目のテレビが修理で蘇った
25日のブログで書いた三菱の37型ブラウン管テレビが、メーカーのサービスセンターからの出張修理で見事に蘇った。
電話で修理の依頼をする時、そんな古い型のテレビはもう部品がないので修理は出来ない、と言われるかと思っていたら、快く修理に来てくれた。
修理に来た担当者は、電源が入りにくくなって、主電源を切ったり入れたりしているうちに一時的に回復する、という僕の説明を聞くと、「その症状ならコンデンサーの不具合ですね」といって、テレビの後部カバーを外し、複雑に入り組んだ回路の部分を仔細に点検し始める。
そして、ハンダごてで回路の一部を溶かして問題と思われるコンデンサー2個を取り外し、この型番の修理用なのだろうか、さまざまなコンデンサーやパーツが詰められた袋の中から、新しいコンデンサーを取り出して、またハンダごてで回路基板に接着させていく。
7月18日のブログに書いた三菱のエアコンの修理の時も、室外機の回路をハンダごてで直す様子に僕は目をみはったものだが、集積回路が入り組んだ基板をハンダごてで溶かしたり接着させたりというのは、モノづくりの原点のようで見ていて興味津々だ。
結局、どんなにテクノロジーが進歩しても、僕が子どものころに鉱石ラジオなどを作る時に使ったハンダごてで鉛を溶かす以外に、効果的な修理の手立てはないというところが面白い。
今回使っていたのは、細い針金状の糸ハンダで、修理する人は、あまりにも細かい部分のハンダ付けなので、手元をルーペで確認しながらの精密な作業だ。
これによって、電源がほとんど入らない不具合は完全に直り、それどころかブラウン管の写りも良くなったような気がする。
修理代金は、部品代、技術料、出張料、消費税を入れて、12600円だった。これくらいなら安いものだと思う。
あと何年くらい持つだろうか。あと2年持てば、購入後20年間使用という記録達成だ。
願わくば、あと6年持って、地上波テレビが完全にデジタルに切り替わってアナログ放送が終了する2011年まで持ってほしいものだ。
そうすれば、購入から24年間使うことが出来た、という稀有の記録となる。ブラウン管の調子がいいので、もしかすると達成できるかも知れない。
| 固定リンク
コメント