閉店中のオープンカフェ、中空にオブジェだけが
新宿駅の東口と歌舞伎町を結ぶ「モア4番街通り」で、9月23日から実験的に行われていたオープンカフェ。
夜間にテント内が荒らされて落書きなどがあったため、今月17日から中断されているが、このオープンカフェのために中空に設置されている7体の銀色のマネキンだけが、秋晴れの空をバックに孤高の光を放っている。
このマネキン、バーニーズ・ニューヨークのクリエイティブ・ディレクター谷口勝彦さんがプロデュースしたバーニーズ・オリジナルのマネキンという。
オープンカフェが大々的に行われていた時には、あまりのハデハデな喧騒ぶりと、スポンサーであるiPod nanoの強烈な宣伝臭に、恐れをなして近づく度胸はなかったが、カフェが中止となって普通の道路になってみると、このオブジェは親しみやすい感じだ。
中断されているオープンカフェは29日から再開され、12月30日まで断続的に行われるという。
この社会実験が終わった後、このマネキンは取り払われるのだろうか。当然、一企業のマネキンをいつまでも飾っておくわけにもいかないから、撤去されるであろう。
そもそもオープンカフェという発想は、雨や湿気の多い日本ではなじまないのではないか。
「モア4番街通り」は、全体を車両通行止めの新しい道路公園として、新宿を訪れた人たちの憩いの場にするか、さもなくばパフェーマンス広場として大道芸に開放したらどうか。
(表の新着情報:「21世紀の歩き方大研究」の21世紀エッセイ「時間の岸辺から」に、「時は止まらなくてもいい、すべては夢のまた夢」をアップロード)
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