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2005/10/02

巧妙なフィッシングにひっかかりそうになった

先日、あるクレジット会社の名前で、僕あてにメールがきた。

ネットでのカード決済をスムーズに行うために、カードの登録をしてほしい、というのだ。

登録のためのサイトのアドレスが書いてある。アドレスを見た限りでは、そのクレジット会社のアドレスに間違いなさそうだ。

そこにアクセスしてみると、登録用のページになっていて、カードに書かれている名前とカード番号、有効期限を入力する欄がある。

カード会社のロゴ画像もちゃんと入っていて、なぜこのような登録が必要かについての説明も書かれている。

1回登録しておけば、その後はネットでカード決済をする場合に、手間取ることがなくなる、というのだ。

どこをどう疑ってみても、これがニセのサイトであるとはとても思えない。

しかし、ちょっとひっかかった点は、これまでもこのカードを使ってネット決済をしたことが何度かあるが、いつも瞬時に決済されていて、手間取ったことなど1回もない。これは、おかしくないか。

そこで僕は、念のためそのカード会社に電話を入れて、かくかくしかじかのメールが来たが、本当にそのような登録を勧めているのか尋ねてみた。

カード会社の返事は、次のようなものだった。

「当社ではそのようなことは一切やっていません。そのサイトには、カード番号などの情報を絶対に書かないようにしてください」

やっぱりそうだったのか。実に巧妙に仕組まれたフィッシングだったのである。

危ないところだった。

それにしても、店頭でのカード決済では、カードに書かれたのと同じ署名を伝票に手書きする必要があるのに、ネットでは署名をしなくても通っていくというのは、とても危険なことのように思う。

ネット決済では、署名に代わる何らかのハードルを設ける必要があるのではないだろうか。

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