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2005/11/03

明日の宵空に、水星と金星を見れるか

君は水星を見たことがあるか。

星の好きな人なら、金星、火星、木星、土星は夜空のどこにあっても、見つけることは容易だ。

しかし、水星は太陽に近いため、なかなか見る機会がない。

僕が中学に入ったばかりのころのことだ。天文年鑑で水星が最も太陽から東に離れる日(東方最大離角)に、日が沈んだ直後の西の空に目を凝らして、地平線すれすれに水星の輝く姿をキャッチすることが出来た。

当時はカメラもなく、僕はその光景をノートにスケッチして、後日、科学クラブの先生に見てもらった記憶がある。

街には高い建物がほとんどなく、せいぜい木造の2階建てがまばらにあるくらいで、ちょっと小高い丘からは地平線まで見通せた時代だった。

あの時以来、僕は水星を見たことがない。高いビルが林立する現代では、もはや水星は幻の惑星なのかも知れない。

明日4日は、その水星が東方最大離角となる。太陽からの角度は23度になるというから、直角の4分の1ほどになる。光度はマイナス0.0等である。

しかし、東京ではたとえビルの屋上に昇っても、光害で宵の空が明るいため、水星を見ることは難しいのではないかと思う。

明日は珍しく、金星もほぼ同時に東方最大離角となって、こちらは太陽から47度も離れて見やすく、光度はマイナス4.4等と飛びぬけた明るさなので、素晴らしい宵の明星となることだろう。

さらに、30日に地球に最接近した火星が7日には太陽の反対側に来る「衛」となって、最も観測しやすい時期となる。

さいわい明日の天気予報では、宵から夜にかけても曇ることはなさそうだ。

条件が良ければ、太陽に近い順から4つまでの惑星を目の当たりにすることが出来るかも知れない。

水星、金星、火星のほかに、もう一つの惑星はどれだって? 

僕たちが乗っているこの地球じゃないですか。

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