新型インフルエンザ、予防接種ワクチンはないのか
今年もそろそろ、インフルエンザの予防接種を受けようかと考えているところへ、新型インフルエンザへの世界的な警戒である。
僕が不思議に思うのは、これだけ新型インフルエンザについての報道がなされているのに、予防接種のワクチンはどうなっているのかについて分かりやすく解説した報道はお目にかからない。
知りたいのは、これから接種する予防接種は新型インフルエンザにもある程度効くのか、全く効かないのか。またもう少し待てば、新型インフルエンザに効く予防接種のワクチンが登場するのかどうかだ。
予防接種についてははっきりしていないのに、新型インフルエンザに罹患した場合の治療薬「タミフル」がすでに存在して、各国で奪い合いになっているというのも、不思議な話だ。
厚生労働省が今日まとめた新型インフルエンザへの対応計画によると、日本では最悪の場合、全人口の25%が罹患し、医療機関にかかる患者は2500万人になるとして、「タミフル」の備蓄も2500万人分確保するという。
「タミフル」の確保はまだほとんど進んでおらず、大流行となった場合にはこの薬を使用する優先順位をつける方針という。
優先度の高い順に、新型インフルエンザの入院患者、医療従事者と警察官や消防署員など社会機能維持者、感染で重度化が予想される患者、児童と高齢者で、一般の外来患者は一番後回しにされている。
これで気になるのは、社会機能維持者とはどういう人たちを指すのかだ。国会議員もなどの政治家や政府のお役人、交通機関従事者なども当然入るだろうな。
六本木ヒルズ族も、何はさておき社会機能維持者だろう。
新聞、テレビや週刊誌などマスコミの連中も、「オレは社会機能維持者だ」というに違いない。
製造業の従業員や、農林水産の現場で働く人たちは、社会機能維持者かそうでないのか。
僕などは、社会機能維持者とはほど遠いから、「タミフル」をもらえるのはもう最後の最後で、キャンセル待ちくらいになるような気がする。
しかし、素朴なギモンとして、治療薬があるのなら、予防接種も可能だと思うけど、いったん世界的に大流行して数千万人の死者が出ないと、予防接種のワクチンは作れないものなのかねえ。
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