静かに猛威をふるう秋の花粉症
花粉症といえば春先の国民病となっているが、ここ数年の間に、秋の花粉症が静かな猛威をふるうようになっている。
今年の10月は雨が多かったせいか、あまり症状が出なかったが、11月に入って晴天の日が続き、僕もくしゃみや鼻水につきまとわれている。
春の花粉症は、スギとヒノキが主犯だが、秋の花粉症は、ヨモギ、ブタクサ、アキノキリンソウなど、道端に生えている雑草が主犯なので、いたるところに花粉が舞っている。
僕の場合は、春と同様に鼻炎カプセルで症状はおさまるが、この小春日和というのに厳重な立体マスク姿の人たちも少なくない。
花粉症対策というと、花粉の少ないスギに植え替えるなどの方策が注目されているが、おそらく花粉全般と人間との関係が悪化していることこそ、問題なのだ。
たびたび指摘されているように、発症の背景に自動車の排気ガスが深く関わっていることは間違いないだろう。
空気が乾燥しているところに、道路を走る自動車の排気ガスと微粒子を吸い込み、そこへさまざまな秋の花粉がブレンドされて呼吸器の粘膜に付着するため、人体がついていけなくなっているのだ。
春の花粉症でさえ、政府・関係機関による本格的な取り込みが行われていない状態では、秋の花粉症は野放しの状態がいつまでも続くに違いない。
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