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2005/12/11

真冬並みの寒さでも、温暖化は急速に進行

今日から1週間ほどは、大寒の頃のような真冬並みの寒さが続くらしい。

この寒さのせいか、冬至までまだ10日もあるのに、日没がとても早く感じられ、昼間があっという間に終わってしまうような気がする。

暖冬で年賀状づくりを始めようかと思う時期でも、ポカポカと暖かい時には、冬至が近くなっていても、日没が早いという気があまりしない。

いまごろからこんなに寒いと、1月2月はどうなるのだろうか。

もっと寒くなって、凍りつくような大寒波に見舞われるのか。

それとも、反動によって一転して暖かい初春となるのだろうか。

目先の寒さにだけ目を奪われて、地球全体のことから目をそむけてはならない。

温暖化の進行は、いつもジグザグの道をたどっていて、寒くなったり暖かくなったりを繰り返しながら、全体としては取り返しのつかない状態に突き進んでいる。

今朝の日経朝刊に、温暖化の進行で北極海の氷が溶けるのが早くなり、ほとんど氷の上でしか獲物を捕獲して食べないシロクマたちが激ヤセしている、という記事が載っていた。

このままでは、現在2万2000頭が生息すると推定されているシロクマは20年以内に絶滅し、動物園でしか見ることが出来なくなるというのだ。

温暖化防止京都議定書後を話し合うモントリオール会議は、かろうじて今後の話し合い継続に、首の皮一枚をつなぐ形で閉幕したが、アメリカは将来の交渉につなげるものでないとして、せせら笑っている。

会議での日本の「後ろ向き発言」も、NGOからは厳しく批判されている。

「経済活動をしばるから反対だ」と、アメリカは率直に言う。

だが、温暖化を防ぐとは、各国それぞれの経済活動をしばることなのだ。

それが出来ないのであれば温暖化は進むにまかせ、あと数千年は継続できるはずの文明の寿命を一気に縮めて、多くの動植物を巻き添えにしながら僕たち人類も滅ぶしかない。

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