「進」の左下は「しんにゅう」ではなく「しんにょう」?
このところ、いろいろな新聞で日本語について詳しく考察する連載やコラムをよく見かける。
見出しだけで読み飛ばすことも多いのだが、昨年暮れに朝日の「ことば談話室」で取り上げていた「しんにょう」を見て、僕はあれっと思った。
「進」「遠」「送」などの漢字の左下の部分のことだが、僕は学校で「しんにゅう」と習ったし、その後も漢字の説明が必要となる場合には僕も相手も「しんにゅう」と言っていた。
ていうか、「しんにょう」という言い方があることを、新聞のこのコラムで初めて知って驚いたのだ。
僕の学校時代は、これを「しんにょう」などと言ったら確実にバッテンだった。
読者の中にも僕と同じ思いを持った人は少なくなかったようで、今日のこのコラムで「自分は、しんにゅうと習った、とのお便りをたくさんいただいた」と書いている。
コラムの筆者の説明によると、もともとは「しにょう」だったのが、江戸時代は「しにゅう」「しんにゅう」が主流となり、庶民も「しんにゅう」が普通になった。
それが明治以降、本来の読みに立ち返った「しんにょう」が辞書類に広まり、現在の教科書では「しんにょう」が一般的だ、としている。
では僕が習ったのは何だったのだろうか。僕は江戸時代に学校に通ったわけではないのだ。
ちなみに、僕が日常的に使っている「新明解」では、「しんにゅう」を正読みとして、「しんにょう」は⇒「しんにゅう」となっている。
九九と同じくいったん体で覚えてしまったものは、そう簡単には変えることが出来ず、僕は朝日のコラムとは逆に「しんにょう」の方がマイナーな気がしてならない。
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コメント
tomoさん、こんばんは。
世代によって、「しんにゅう」と習ったか「しんにょう」と習ったかが異なるのかも知れません。たぶん、いつの時点かに切り替わったのでしょうね。
投稿: BANYUU | 2006/01/15 22:17
BANYUUさん、こんばんは。
私は「しんにょう」と習いました~。
いつから教科書は変わったのでしょうねぇ。
投稿: tomo | 2006/01/15 21:37